「病めるバラ」ロパートキナ 孤高の白鳥 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
病めるバラ
バレエものは大好き。
TSUTAYAでレンタル。
ところが、尺をとるためかな?踊りのアーカイブは玉石混淆の寄せ集め。
「ダンシング・チャップリン」の中で草刈民代は、自分の踊りについては完成した姿しか映像に残したくない!と主張したものだが・・
どんな良い踊り手でも出来不出来はあるし、実験的な演目での失敗作もあるだろう。
それを取捨選択しないで全部つないでしまったのか?
映画作品としてはちょっと残念だ。
しかし、
そんなこんながどうでもよくなるほどの絶品が隠されている、
「病めるバラ」だ。
惜しむらくは素人の撮ったぶれぶれのフィルムであること。短い上に尻切れ(笑。YouTubeあり)
でも驚愕のあまり鳥肌が立ってしまった。
これほどの感動はプリセツカヤの「白鳥」とジヨルジュ・ドンの「ボレロ」以来だ。
たまたまラジオで「星の王子さま」の朗読を聞いた直後だったので、なおさらバラの強がりと脆さが見ていて痛ましく映り、胸の潰れる思いになったのかもしれない。
一見の価値あり。
本人のインタビューもたいへんに深い。
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