「古き良き時代の象徴よ、GPSがつく前のね」ネットストーカー shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
古き良き時代の象徴よ、GPSがつく前のね
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映画「ネットストーカー」
(カーティス・クロフォード監督)から。
冒頭「アメリカでのストーカー被害は、年間で340万件。
そのうち、4件に1件が暴力事件に発展している。
これは事実に基づいた物語である」で始まるが、
鑑賞後も、本当にこんなにすごい世界なのか、と感じ、
まだ半分は、信じられない私がいる。
ストーカーに襲われ、父母を殺され、人間不信の主人公。
ストーカー被害に遭ったことを隠し、生活をしている。
その徹底ぶりは、なるほど・・とメモをした。
「すごい、ダイヤル式だ。まだ使える?」「アナログが好きなの」
彼女の部屋にあった電話をみて驚いたセリフ。
デジタルは、居場所が探知される危険性を含んでいるから。
その主人公が、力強く答える。
「孤独と怠惰は、テクノロジーのせいよ。
ネットで繋がるくらいなら、一人がいい」と。
さらに「携帯電話」を見つけて珍しがっている友に、
「古き良き時代の象徴よ、GPSがつく前のね」と嘲笑う。
GPS機能付きの携帯・スマホでは、いつでも居場所が特定される。
その怖さを彼女は知っているからこそ、の発言だろう。
実は、私も「アナログが好き」。ストーカー被害者ではないけど。
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