「ババア推しの蛮勇は認めるが、単なるゴミホラー」インシディアス 序章 しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
ババア推しの蛮勇は認めるが、単なるゴミホラー
ゴーストバスターなる霊媒師のババアがいきなり第1作でおっ死んで、ずいぶん引きのイイ1作目。
ホラー映画のくせに、やたら映画的ワンダーを織り込み、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「シャイニング」のパク○でなくて、オマージュで溢れ、結果、ホラーそっちのけ、オスカー狙ってんじゃねえか、というぐらいの意気込みがすごい、という意味で、見所ありの第2作。
「インシディアス 序章」
原題はChapter3だが、2作目Chapter2も2もくそもない変化球だったので、どのへんが序章?という疑問はとりあえずおいておく。
「インシディアス」とは「狡猾な」「こっそり悪だくみな」という意味。シリーズ共通の設定は、悪霊がこっそり大胆に悪だくみをする、というのと、ババアがこっそり霊界で、口半開きしながら霊と戦う、というもの。
今回、ババアと凸凹コンビの誕生、と言う点が序章、にあたる。
だが、はっきり言ってそんなことはどうでもいい。
怖いか、パク・・じゃなくて(しつこい?)オマージュはなにか、どれだけ映画的に楽しませてくれるか。本シリーズにおける興味はそこだけだ。
そうして公開された第3作目は、新宿武蔵野館にて、1週間限定の劇場公開だという。
すでにこの時点で品質は推して然るべき。もはや、見に行く人間はホラーにお金をドブに捨てられる酔狂か、ババア萌え以外の理由はない。
オレ?なぜ見に行ったんだろう?ババア萌えなのか?
シリーズ共通のドッキリもきちんとあってキチンをケツが浮くシーンもあるのだが、はっきり言って怖くない。また物語もあまりにも出来が悪すぎて、ババアファン、じゃなかったインシディアスシリーズファンには気の毒でもある。
ちゃんとカワイイ女の子もでる。だが、やっぱり画面を制するのは、ババアの半開きなのだ。
だれがババアを推して金儲けできるって見込んだんだろ?
追記
第2章のデキで、マジで第3作はオスカー狙うぐらいの凝ったつくりを期待したんだが、しょせんホラー映画ということか。結果すりすぼみにアイデアが枯渇する典型的な例となったかな。