レプリカのレビュー・感想・評価
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特に、真新しさは感じなかった
近隣に住むという一家が醸し出す 不穏な空気感は良かったけど、妬みが全ての原動力の様な男設定では、余り恐怖を感じなかった。
悲しい過去を乗り越えようと郊外の別荘へ越して来た裕福な家族は 可哀想だけど、余り悲惨さとかは感じられなかったかな。
遊びに来た弟は可哀想だけど呆気なさ過ぎだったし。
この 近隣に住むという一家の息子の方が、よっぽどサイコじみてて気持ち悪かった(笑)。
本来なら敵にならないはずの子供が、夜道で不敵な笑みを浮かべてるって、不気味だよねって話(笑)。
そういう矛盾が恐怖心を煽る訳で…他はそんなにって印象。
家族がソファに座らされてる画は、「ファニー・ゲームUSA」がパッと浮かんだ(笑)。
でも 不条理さなどは全く感じないので、人を選ばない作品で観易いと思いますよ。
「嫌な感じ」を楽しむ映画
"IN THEIR SKIN"が原題。しかし邦題は「レプリカ」…
「尋ねてくる隣人はレプリカだ」という、
この作品の核になるネタを盛大にバラす邦題がとても残念な作品。
また、ボビー一家に捕まるのも、後から訪れた弟が殺されてしまうのも呆気なく、
ボビーに隙を作り、メアリー達が反撃に転じるセックスシーンは安っぽいAVの様だった。
しかし冒頭のメアリーやマークのピリピリしている感じ、そしてボビー達を交えてのディナーの不穏な空気、人を傷つける事に躊躇いのないボビーの子供ジャリッドの異常さ等、
作品を通して流れる「嫌な感じ」、「登場人物に対する嫌悪感」がとても良く、
音楽についても、ピアノの穏やかだけれど悲しげで不穏な旋律から弦と電子音の不快なな音に変わっていく感じが素晴らしかった。
この映画は不条理な犯罪者との攻防のスリルや、隣人一家の謎を解き明かすミステリーを楽しむというより、この「嫌な感じ」を楽しむ映画だと感じた。
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