ボクは坊さん。のレビュー・感想・評価
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頭も坊さん。
原作のエッセイは拝見していないのだけれど(ネットで少々)、
突然(でもないか)坊さんになった24歳の若者の目線で成長が
描かれている。どんな世界でも、初めは右往左往して彷徨って
苦しんで少し笑ってまた泣いて…という、おそらく社会人なら
味わったはずの経験が未知なるお寺の世界で繰り広げられる。
お寺や坊さんに関する新手のグッズや笑えるあるあるネタなど
終始コミカルに話が進むのかと思いきや、中盤で生死を分かつ
大事件が起きたり、自身の進退に悩み出す主人公が描かれる。
真面目な大役にはまさにピッタリな伊藤くんなのだが、何より
素晴らしいと思ったのは、チラシでもバッチリ決まっている
頭の形。坊主頭は特殊メイクらしいのだが、おそらく頭蓋骨は
ご本人の持ち物だと思う。素晴らしい!うつぶせ寝だった?^^;
坊主の似合わない坊さんとて多かろうが、やはりここは一つ、
魅せて欲しい箇所。若い頃からお寺や坊さんと関わってきた
自分(法事が多くて)には、こんな風に人の話を聞いてくれて、
温かく見守ってくれる受け身の坊さんなら有り難いと思うよ。
(しかし幼馴染とのエピソードは重い。非常に考えさせられる)
内容はいたってシンプルな成長ものだけど、その中に散りばめられた笑い...
内容はいたってシンプルな成長ものだけど、その中に散りばめられた笑いと、心に染み入るセリフの一言一言でウルッとする場面もありで、バランス良く、あっという間に観終わった感じ。
まさにお坊さんの説法を聞いた感じで、「人間は生まれる前と亡くなった後が普通の状態で、生きている間はお祭りのようなもの」的なセリフが心に残った。
お坊さんも人間なんだと思ったし、お寺に対するイメージがちょっと変わったかも。
観終わった時に、心が軽く温かくなり、明日からまた頑張ろう!という気持ちになった。
一気にお遍路というのはちょっと難しいけど、一つ一つお寺を巡ってみたいし、原作には続編があるので、映画の続編を早く観てみたい!!
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