ゲキ×シネ「阿修羅城の瞳2003」のレビュー・感想・評価
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阿部晴明が出てても平安時代の話ではない
ゲキ✕シネ20周年企画も、そろそろ終盤にござる。前期の集客と投票でトップテンが決まり、後期に上位10作品が上映される。中間結果を見ても、客演俳優の人気のおかげで、おおよそ結果が予測できる。後期に観るものは、アレだな、アレ。
脚本は読了済だが、文字で読むだけより、三次元になると良いわぁ。こういうイメージなのか、とあらためて衝撃を受ける。天海ねえさんは出てくるだけで、当然ステキなのだが、上をいってた方が! 夏木マリ様がチョーかっこいい! あのメイク・衣装にあの声、なんと面妖な! あと、胸の谷間にドキドキさせていただきました。ダンスがステキなのに、踊っているところがチラッとしか映らなくて、ちょっと残念。伊原剛志(阿部邪空)が股間にナニを当てる場面にはびっくりした。悶絶もしないで涼しい顔してたけど、大丈夫なん? カーテンコールで彼がしたお辞儀は、独特でとてもかっこよかった。あと、笑死役の麻見奈央がかわいくて印象が強かったけど、今は芸能活動してないのかな。
染五郎(当時)が走り回る。劇団員も走り回る。みんな若い。高田聖子の桜姫(笑)。橋本じゅんの祓刀斎(笑)。刀とは、まっこと美しい、って、他で聞いたセリフだわ。橋本じゅんが面白いので、客席はもちろん、染五郎まで笑っちゃってる。河野まさとのアクションが意外だったが、ふと見えた腹筋がなにげにすごくて、ちゃんと鍛えてるんだなぁと感心した。役者って、見えないところで努力しているよね。白塗りの女形が、本当に歌舞伎役者を出したのかと思ったら、吉田メタルだった。なんか、坂東新悟みたいだった。
舞台装置は、橋とか、大きな格子を使って場面転換するのはおしゃれだった。劇場の特性もあるが、せりがふたつもあるので、けっこう出たり入ったりしていた。舞台とは、まっこと素晴らしい。
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