「ティム・カリーを見たら、ペニーワイズ。」IT イット 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ティム・カリーを見たら、ペニーワイズ。
スティーヴン・キング『IT/イット』の1990年のTVムービー版。
『IT/イット THE END』をレンタルで再見に併せて一緒に借りてきたのだが、
こちら一体いつ見たのか覚えてないくらい前に一度見て以来の今回の超々久し振りの再鑑賞。ひょっとしたら、15年~20年ぶりかも…?
さてさて、超々久し振りに見てみると…
同じ原作なので映画版と話も当然同じだが、構築の仕方が少し違う。
映画版は子供時代の前編と大人になってからの後編に完全に分かれていたが、TVムービー版は子供時代と大人になってからが交錯して展開。
始まり方も映画版後編の、町に残ったマイクが仲間たちを呼び戻す所から。マイクからの久し振りの電話を機に、皆子供時代のあの恐ろしい出来事を思い出す…。
つまり、映画版後編を主体に、そこに映画版前編が挿入されていく感じ。
分けてじっくり描いた映画版は理想的な形だが、オーソドックスな脚色の仕方のこちらもこちらで悪くはない。
TVムービーで1990年の作品でもあるので、SFX面などはちとチープさがあるが、それがまたキング作品。でもそれ以上に、
『スタンド・バイ・ミー』風の“ルーザーズ・クラブ”の子供時代の青春、友情…。
大人になって各々苦悩しながらも、再び立ち向かう。再会、変わらぬ友情…。
ビル、ベン、ベバリー、リッチー、エディ、マイク、スタン…。
彼らが堪らなく愛おしい。
TVムービー版でも映画版でも、『IT/イット』の魅力が変わらぬのと同じように。
キングのその後のTVムービーやTVシリーズの中でも本作が特にインパクト残っているのは、作品自体の魅力もあるが、やはりティム・カリーの存在ナシには語れない。
超々久し振りに見ても、何ちゅー強烈さ!
映画版でビル・スカルスゲルドが演じたペニーワイズは、悪魔的に不気味で、言う事ナシに素晴らしかった。
が、ティム・カリーのペニーワイズは、ブラック・ユーモアを含みの文字通りの“怪演”。そりゃあ誰だって、新しいペニーワイズを演じる事に躊躇するわな…。
脳梗塞で演技からは退いたものの、今も声優などの活動を続けているというティム・カリー。
『ロッキー・ホラー・ショー』や『ホーム・アローン2』他多くの作品で印象残しているが、やはり私はティム・カリーを見たら、ペニーワイズなのである。
超々久し振りに見たTVムービー版。面白かった。
そうそう、知ってる方は多いかもしれないが、
このTVムービー版は1990年。映画版は(前編が)2017年。
27年周期で現れるペニーワイズは、現実世界でも27年後に現れたのである…!
そうですね!
スカルスガルド版ペニーワイズは、初めは余り良い印象がなかったですけど、後々噛み締めて観てみたら、アレはアレでアリだと思いました。
ガレージのシーンが特にお気に入りです(笑)。
今から“Chapter2”を観てみますね!
近大さん、こんばんは!
私はペニーワイズ=ティム・カリーですね!
強烈過ぎました(笑)!
レンタルしたての頃、ピエロのジャケットを見て“面白そうだな〜”っと思い借り…自分の中で ヤベー奴降臨したと思いました(笑)。