「普通にはいいけどシリーズとしては…」ホーム・アローン5 Spiさんの映画レビュー(感想・評価)
普通にはいいけどシリーズとしては…
4が酷すぎたのが制作側にも伝わったのか、本作は3路線?に帰ってオーソドックスな新作になっていて、シリーズ人気に頼りきりという内容ではなくなった。
今作の主人公はビデオゲームに傾倒していてゲームが人生のすべて。ママがブチギレていてもゲームが出来るんならそれでもいいよと言ってしまうような子ども。今どきと言えば今どきなのだろうか。今までのシリーズとは違って生意気というよりシンプルにウザく、オバケを怖がっててカワイイなどとは到底思えない。
むしろ犯人グループの黒人のほうがアホすぎて愛嬌があったりする。
ホーム・アローンというタイトルではあるが今作はアローンではなくお姉ちゃん、ネット上のゲーム友達、となりの家の子が協力してくれるので、圧倒的不利な状況から一人(厳密にはピンチの時に助けてくれる人はいるが)で状況を切り抜けていく前作までと比べてハラハラ感はだいぶ薄い。ただ、となりの子のお手製カタパルトは見ていてワクワクした。
ラストはネット友達に実家へ帰るための飛行機のチケットをプレゼントして家族で過ごすのはいいもんだみたいなほっこり展開に持っていこうとしているが、そもそもゲームやオンライン利用料金の支払いを優先してて家に帰れないなんてヤツに飛行機のチケットプレゼントして心温まるムービーっぽく締めてるのはどうなのか。
罠で撃退するシーンも少ないし、とにかくホーム・アローンに求められてる部分が雑すぎる。
ホーム・アローンシリーズとしてではなかったらつまらないという程ではないと思うが、ナンバリング作品として数えるなら3すらも超えられていない出来に思える。
コメントする