幸せをつかむ歌のレビュー・感想・評価
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66歳になるというのに、ギターを弾きながら歌うメリル・ストリープ。もう一人のギタリスト、グレッグはリック・スプリングフィールドだ!
リッキー=リンダが夫の大邸宅へとやってきたと聞き、息子のジョシュとアダムもやってくる。自殺未遂も経験したジュリー(ガマ―:ストリープの娘)は暗い顔をしたままで、ジョシュ(セバスチャン・スタン)の婚約者にも当たるほど。レストランで会食するも喧々諤々だ。
破産してカードも持たないリッキーはスーパーのレジ打ちのパートタイマーもしている。やはり久しぶりの家族だったことで、リッキーとピート(クライン)でジュリーの元夫家族を罵倒したりもする。一時の幸せを感じるもののピートの現妻モーリーンが帰ってきて、また沈黙。再び音楽の世界に没頭するリッキーだった。
そんな時、ジョシュから結婚式の招待状が届く。だけど金がない。飛行機代もドレス代もないのだ。そこでグレッグが愛器ギブソンを売ってしまったのだ。そしていざ結婚式へ。リッキーのスピーチは早々と終わり、そしてバンドを引き連れての祝福♪
大したことないストーリーなのだが、70近いストリープがギターと歌を練習して取り組んだこの映画。ファンキーで破天荒な生き方だが、子どもたちに最大のプレゼントを与えられることができたことで涙が止まらなくなる。
【2017年視聴】
母親失格!
母親失格
これなら毎晩飲みに行くね。
「Drift Away」オリジナルの様だ。
「My Love Will Not Let You Down」
「Cold One」
最後のライブ最高!
デスコテック想い出した。
踊りゃな損そん♥
家族と自分の幸せへ捧ぐ歌
この歳になってもパンクな格好でロックを歌う。
そんな役でもこなしてしまうのがメリル・ストリープの凄い所。
が、演じたリンダ。通称“リッキー”。ロック歌手として成功を収め、順風満帆とは程遠い。
週末のライブハウスで歌う程度。普段は専らスーパーでレジ打ちのパート。生活は困窮。
ロック歌手になる為に家族を捨てた過去あり。
夢破れ、いい歳して人生どん底…。
そんな彼女に思わぬ連絡。元夫ピートから。二人の実娘ジュリーが離婚で精神不安定に。現妻は親の介護で実家を離れられず、男親では手に負えない。困って困って、手を貸して欲しい。
かくして久しぶりに一度は捨てた家族と再会するのだが…。
元妻に協力を乞う元夫も元夫だが、親らしい事を何一つしてこなかったリッキーには荷が重すぎる。
とは言え、元は家族。心配して力になろうとするのだが…。
案の定娘は断固拒絶。リッキーもいざ対すると優しい親の振る舞いは出来ず。
息子らも呼んで久々に“元”家族が集ったディナーもぎくしゃく。今度結婚する息子の式には招待されず。と言うか、今初めて知った。
そのパンクな格好も今更母親面も完全なる場違い。戻ってきたのも自分がバカだった…?
ある時、ジュリーの元夫とばったり出くわす。ジュリーがまた精神不安定になる中、ピートと二人で娘に代わってガツン!と言ってやる。
ピートともその後ちょっといい雰囲気に…。
あんなにぎくしゃくしてたのに、家族って分からないもんだ。
リッキーはこの時、再び妻/母として何かを期待したのかな…?
その期待は脆くも崩れる。ピートの現妻が戻ってきた。
自分とは違う良妻賢母。意気消沈から言い合いになり、去る…。
しかしその直後、現妻から謝罪の連絡があり、息子の結婚式への招待。
行ける訳がない。が、バンドメンバーで現恋人の背中押しで。
式に出席するも、周囲の視線がチクチク。
それでもリッキーは家族へ、自分だけにしか歌えない歌を歌う。
オスカー監督ジョナサン・デミ(本作が遺作)とオスカー名女優メリルのコンビながら、話も作品自体も至って平凡。
ちょっとご都合主義な気もする。(脚本もオスカー脚本家ディアブロ・コーディだ)
でも、ぎくしゃくや絶たれたと思われた関係からの和解、受け入れ、交流はハートフルだ。
メリルの歌唱力(『マンマ・ミーア!』の時よりいい)やギター演奏はさすが。
ジュリー役はメリルの実娘メイミー・ガマー。魅力的かどうかはさておき、妙なリアリティー。
クライマックスの歌は高揚感満点。
家族と自分の幸せへ捧ぐ歌。
メリルストリープだけど
もうひとつかな。
あのメリルストリープがオスカーにノミネートされなかったのだから。
単純で分かりやすいし、
音楽絡む映画は感動しやすい。
でも離婚した娘が途中からどっかいっちゃった。
メリルと彼女?メリルと息子?メリルと彼氏?
もう少し絞っても良かったんじゃなかろうか。
だからか、最後に娘がメリルと一緒に歌う時、
本来なら涙が出そうなのに、出なかった。
オープニングが一番泣けた(笑)。
人生、家族、思うようにならないけれど…
メリルストリープがロッカー役なんて前代未聞、如何なものか⁉️と思ったけど、さすがの大女優は似合わない役もなんなくこなして、ブルースプリングスティーンからガガまでロック魂を炸裂させつつ、思うようにならない人生や家族との関係など、誰もが共感できて、最後はタイトル通りハッピーな気持ちにさせる映画に仕上げてました!恋人役のリックスプリングフィールドが、抑えた演技でメリルを支えててGood!あんな恋人に支えてほしい‼️
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