「懐かしい曲に身を委ねていられるかしらん」踊るアイラブユー♪ りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
懐かしい曲に身を委ねていられるかしらん
まぁ昔からある他愛ない恋愛映画なので、いちいち目くじらを立てずに、懐かしい曲に身を任せて、予定調和の物語を愉しめばいいんだけれど、天邪鬼なのか、あまり楽しめませんでした。
既成曲でのミュージカルだと、ミュージカルの見どころである、セリフから歌へのスムーズな移行がたのしめません。
また、既存の歌詞をあてはめているので、歌詞で物語を進めていくという聞かせどころもなくなってしまいます。
なので、かなりのハンデを背負っているわけです。
それを補うのが、登場人物のキャラクターだったり、役者さんそのものの魅力だったりするわけですが、この映画ではその両方がありません。
主役三人に魅力がなく、それぞれにキャラクターもあまり深掘りされていないので、脇で登場する姉妹の友人のおデブのロマンス小説家や、姉の別れた恋人(こいつが超自分勝手)が出ているあいだはおもしろいけれど、主役三人だけになると途端につまらない。
盛り込まれた既成曲は耳慣れた分だけ、かえってプロモーションビデオの焼き直しに見えてしまう始末。
まぁ、いちいち目くじらを立てずに、懐かしい曲に身を任せていられればいいんだけれど、ね。
既成曲でつくられた『マンマ・ミーア!』『サンシャイン/歌声が響く街 』と比べていいのか悪いのか・・・
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