劇場公開日 2015年12月12日

「ドキュメンタリーの辛さ」創造と神秘のサグラダ・ファミリア いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ドキュメンタリーの辛さ

2016年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

寝られる

アントニ・ガウディといえば、スペイン特にカタルーニャを代表する天才的建築家であり云々・・・
別にここで説明しなくても有名すぎる御仁である。
グエル公園、カサ・ミラ、等々、有名な建築物がバルセロナを彩っている様は、羨ましいの一言である。
その後のデザイナーにも多大なる影響を及ぼしたであろう天才建築家は、途方もない教会建築をさも、バベルの塔の如く、黙々と建て始め、志し半ばで、この世を去る。しかしその志は、様々な人達が引き継ぎ、スペイン内乱や第二次世界大戦、戦後の混乱や復興に伴う思惑を乗り越え、造り続けることそのものが、観光化していく特異な建築物として、存在し続けている。
その様々な想いが結集したサグラダファミリアに携わる人々のインタビューを中心に、まるでモザイクパッチのように拡がる心の吐露を現わしている。

で、勿論それがドキュメンタリーなのだが、いかんせん物語性がないので非常に観ていて飽きてくる。仕方がないのだろうが、ドラマティックさが欠けるのは当然なのだが、一番の問題は、字幕スーパーなのだと思う。
ナレーションや、出演者の吹替があれば、もっと興味深く楽しめたのではないだろうか。勿論、テレビで有名なナレーター(銀河万丈氏等々)や声優さんに声の出演をお願いしたい思いである。せっかくの専門的な話も、スペイン語では興味が薄れる。
かくして、五分位の寝落ちが数え切れない程起こる始末。申し訳ない気持ちである。

いぱねま