「最後までテーマが見えないまま終」WILD CARD ワイルドカード としちゃん(≧∇≦)さんの映画レビュー(感想・評価)
最後までテーマが見えないまま終
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正直、「結局これってどういう映画だったの?」って言いたくなるような不思議な1本でした。
主人公は、ジェイソン・ステイサム演じる元傭兵で、今はラスベガスでボディガードまがいの仕事をしている男。
ある日、顔見知りの女性がギャングに酷い目に遭わされたことを知って、彼女の復讐を手伝うところから話が始まります。ここまではまだ普通の復讐劇っぽくて、「この後どう展開するんだろう?」って思ってたんだけど……そこから一気に話のトーンがブレていきます。
復讐が終わったら今度はカジノに移って、急に“ギャンブル映画”っぽい展開に。
ステイサム演じる主人公が「こんな小銭じゃダメだ」と言いながら、持ってる金を全部つぎ込んで賭けに挑み、全部失う。で、その後はなぜか濡れ衣を着せられたり、命を狙われたりと、話がどんどん散らかっていく感じ。
「あれ?これ何の映画だったっけ?」って混乱しながら見てたら、今度は突然運が回ってきてカジノで勝ちまくるという展開に。でも、なぜか換金せずに全額使い果たしてしまう…。なんでそうするのか、本人の葛藤や過去のトラウマが描かれてるわけでもないから、観てる側はずっとモヤモヤしたままでした。
アクションもあるにはあるけど、ステイサムらしい見せ場は少なめで、スッキリしたカタルシスもない。
雰囲気だけで引っ張ってる感じがあって、正直、終わってみても「……で、何が残ったんだろう?」という印象でした。
ステイサムが出てるからって期待して観るとちょっと肩透かしを食らうかも。ギャンブル、復讐、陰謀、色々詰め込んではいるけど、何も深くは掘られないまま終わってしまった感が強い作品でした。
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