劇場公開日 2015年1月24日

「真実はどこに?見事なシチュエーション・サスペンス。」ロスト・フロア 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5真実はどこに?見事なシチュエーション・サスペンス。

2015年1月30日
PCから投稿

悲しい

怖い

難しい

【賛否両論チェック】
賛:限定された空間で突然失踪した子供達の謎と、焦って暴走していく父親の様子が、見事に描写されている。同じようなシーンが多いが、退屈しない。
否:真相は案外ひねりがなくて、あっさりしすぎた感がある。ツッコミどころも結構残る。

 〝マンションの階段”という限られた空間で突如失踪した子供達の謎が、物語の雰囲気を引き立たせます。同時に、子供の無事を最優先に考え、大切な仕事も省みずに捜索を続ける主人公の姿も、どこか哀愁が漂っていて胸に響きます。反面、真相は意外と単純で、少し消化不良な感があるのもまた事実です。終わり方は結構あっさりしています。その辺り、もうひとひねりあると、もっとハラハラ出来た感じはします(笑)。
 何はともあれ、純粋に謎解きも楽しめるような作品には仕上がっています。

映画コーディネーター・門倉カド