「メールなら聴覚障害は関係ない」レインツリーの国 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
メールなら聴覚障害は関係ない
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メールのやり取りの映画というと、森田監督の「ハル」を思い出すが、それから20年、メールの主体はパソコンからスマホへと変わり、いつでも送信、受信ができるようになり、すぐに反応できる。ある時はわざとすぐに反応せず、夜の9時をまって送信したりするところが面白い。
メールでは心が通じ合える二人だったが、なぜか実際に会うといつもギクシャクしてうまくいかないのが何とも歯がゆい。ただ、原作を読んでいたので、ハッピーエンドになることがわかっていたので最後まで安心して楽しく見られた。最後に長髪を短髪にするシーンは、原作では想像できなかった「なぜ短髪にしたら綺麗になるんだ?」というなぞが、スクーリンの短髪になったひとみを見て納得した。
気になった点を一つ。
ひとみが働いている旅行会社が、ひとみに対するいじめやセクハラがあったが、たぶん、ひとみがかわいそうな境遇にいることを強調する意図であると思うが、不必要だ。最後がハッピーエンドなのだから、この会社の人たちも、最後は彼女に対して理解を示すような展開があったら別だが。
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