「喪失という体験を抱えた先にあるもの」エレファント・ソング おたけさんの映画レビュー(感想・評価)
喪失という体験を抱えた先にあるもの
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はじめ、憎ったらしかったマイケルが、徐々に愛らしくみえてくる。
この映画は、死を避け忌むだけの態度を取らない。
ある人の死が、苦しさも、そして時に苦しみを越えたものすら、人に与えるのだと。
生じる疑念、不信感、不明瞭さ、虚言、恐れ、死…煩わしいと感じるようなことを抱えながらそれでも付き合ううちに、ある一瞬、出会うことのある感覚。
じんわりと、しかし確かに、人間味を感じる映画だった。
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