「愛されない哀しさ」エレファント・ソング ミツマメさんの映画レビュー(感想・評価)
愛されない哀しさ
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父を知らず華やかな世界の母は自分の存在を疎ましく思っている。愛されることを知らず居場所がない、唯一落ち着いた精神病院で愛されたのは担当医だったが決して自分に触れてくれなかった。人はたったひとつの愛でもよいから必要なんだろう。
マイケル扮したグザヴィエ・ドランは言葉を操り人を翻弄するのが楽しくて仕方ない、挑発的、計算高く人の心を見透かす患者を素晴らしい演技で演じていた。
ナッツ入りのチョコレートで自殺してしまうマイケル。マイケルの人生にたった一人でもいいからきつく抱きしめて愛してると言ってあげる人がいたら、そんな選択はなかったんだろうな。
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