96時間 レクイエムのレビュー・感想・評価
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親子の絆
大好きな、このシリーズもいよいよ最終章。
初めて観た時、ブライアンのスペシャルスキルと暴走ぷり、そのキャラクターの魅力に引き込まれました。
1作目は娘を助けようとする暴走パパ。
2作目は父と娘の連携プレイ。
そして今作は共通する大切な人を失い、父と娘がお互いを支え合ってる印象でした。
父と娘はもちろんですが、ブライアンと元奥さんの関係だったり赤ちゃんだったり、今までより家族の絆が濃く描かれていたように思いました。
これまでは、単に悪に立ち向かう父でしたが今作では行くてを阻む警察とも対峙します。
ある種、正義と正義の戦いなので新鮮でしたね。
ブライアンは相変わらず流石なんですが、それに食らいつこうとする頭の切れる警察の指揮官の存在も話を盛り上げてくれたと思います。
これが並みの指揮官では物足りなかったでしょう。
ブライアンチームも見所でしたね。
古くからの付き合いとわかる勝手知ったる感じ、命を預け合える仲間というのが伝わってきました。
まだまだ続きを観たい作品ですが、締めくくりとして、いい終わり方だと思いました。
トロポヤのマルコから6年。
「96時間 レクイエム」見ました。初日です。他に見るものがなくて。
が、第1作はとても楽しくて、作品自体はファンです。特に、映画史屈指の拉致られシーンに痺れた記憶があります。2作目は嫌いです。ストーリーに無理がありすぎだし、第1作に感じた話のスピード感がないし、退屈だった。
今作は、結論から言うとつまらない。
第1作のような斬新さが無いし、第2作同様にスピード感が薄い。そして一番の問題は、TAKENじゃないこと。プリズンブレイクが脱獄物じゃなくなった理屈と同じ。
だが相変わらずリーアムニーソックスはかっこいい。彼の雰囲気は、最強CIA工作員という設定の説得力を感じる。抱かれたい。
そしてフォレスト・ウィテカーの登場がこの作品の人気高騰と、進化を感じる。すごい。
ただし、少しの工夫は感じられる。追跡劇から脱走劇への転換や、元CIA仲間との連携プレーを見せたり、どんでん返し風にしたりとか。敵が白ブリーフ一丁で立ち回るのもか。しかしその全てが巧いとは思えないしないし、この内容なら90分くらいにまとめてもらえたら飽きずに、爽快に楽しめたと思う。そこが残念。
ただ、「GOOD LUCK」を使う間が悪いのか全く響かなかった。しかも警察相手に言っちゃうあたりが、PART1での使い方と意味が180度違うと思った。関心しなかった。
あれこれ言ったが、及第点の仕上がりにはなっているかと。やはり観客が見たいのはミルズの”特殊なスキル”であり、彼の追い詰められる姿だろう。それをきちんと見せてくれたのだから、ありがとうと言いたい。そして、ミルズを疑った警察へ。彼がレニーを殺すわけがないだろ馬鹿野郎と言いたい。
ミルズ、アベンジャーズ参戦への機は熟したか。
リーアムが勿体無い
リーアム・ニースンの哀愁漂う演技以外取り柄のない内容。
邦題の「レクイエム」とは何の事かと思ったが、妻を失った悲しみを表現したつもりなのか、全編通じて暗すぎる雰囲気をしてレクイエムと称しているのだろうか?
元々家族愛がテーマのアクションということで、世界観が小ぢんまりするのは是非もないが、今回奥さんが殺害される理由が余りにも下らないので、説得力が無く、ストーリーに没入出来ない。
「手強い敵」と言えばアフガン(せめてチェチェン紛争に出来なかったのか?ブライアンをロートル呼ばわりしたマレンコフは一体何歳なんだ!?)の歴戦の強者が率いるロシアンマフィア、というステレオタイプにもうんざりする。
肝心のアクションも明らかに前2作より控え目で、リーアムの地味ながらもキレのある格闘シーンを期待していると肩透かしを食う。
脚本のアラが目立ち、アクションとしても消化不良の為、3作目にして最大の駄作となってしまった。
まぁまぁなんだけどさ
シリーズ3作目、最終章を観た。シリーズものにある鬼門、ヒット映画でも3作目となると展開が非常に難しくなるが、まさにその通りの結末と言ってよいだろう。
主人公ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)の家族愛とその卓越した能力、徐々に主犯格を追い詰めたときの迫力が本作の魅力と言っていいと思う。
ところが、今回はすべてが不十分という感じがした。まず、脚本の問題。ブライアンを暴走させるものは家族へ迫る危機が大事なファクターであるが、冒頭で簡単に元妻を殺害されてしまい、自分が嵌られ追われるという展開だ。守る人がいるから観客は、スクリーンに釘付けとなり、ブライアンの一挙手一投足を見守るのだ。元妻の殺害した主犯格を探すというのは、リベンジとしてあるかもしれないが、前作までのインパクトがない。
優しい父親の風貌とは別の顔を持つのがブライアンの魅力である、過去の経歴から考えると復讐をする人間は沢山いると思う。それは、ロシア、中国、闇取引に暗躍する組織ならば、どこでも家族への脅威を描くことは可能だと思う。ましてや今回は、元妻レノーアの旦那スチュアートが犯行に絡むというのは無理がないだろうか。慎重で家族を愛するブライアンであれば、再婚相手を徹底的に調べているはずだろう。今回のストーリーに生かすのであれば、旦那がやばい取引から抜け出せなくなり、遂に家族に脅威が及び、ブライアンが救出するといった感じではないだろうか。今回の作品としてはここで終わるのだが、家族を愛し、強い父を描くのであれば、24のジャック・バウアー、パトリオットゲームのジャック・ライアンなど、継続したネタはいくらでも作れたと思う。
また、もう一つの問題は、家族の危機を描ききれていない。誰よりも愛情を注ぐ娘キム・ミルズへ迫る恐怖や娘のために犯人の脅迫に葛藤する父をもっと描くべきだろう。
娘を助けるためならどんなこともする隠された能力が発揮され暴走する瞬間だ。そこが痛快で楽しい。ブライアンがポルシェで拉致された娘を追う最中に警部(フォレスト・ウティカー)に対して、プライオリティ(優先)を確認するシーンがあるが、警部は「犯人を捕らえ裁きを受けさせる」と返答したが、ブライアンは「娘を助けることだ」と言い放ち、電話を切る。このあたりは、警察側とブライアンの価値基準がはっきりとした違いを見れてよかったと思う。また、物足りなさの1つは、ブライアンの卓越した能力を表現したシーンが少なすぎることだ。年齢を重ねていることは一目瞭然だからこそ、研ぎ澄まされた監視能力や人を欺く機転の良さを見せて欲しかった。ブライアンが、車ごと崖から突き落とされて炎上するシーンと立体駐車場のリフトの扉を突き破り6階くらいの高さからシャフトの中を落ちて炎上するシーンでもどのように助かったのだろうか。引田天功ではないんだから、生身の人間のリアリティも出して欲しかった。とはいえ、全体のアクションやブライアンの人柄がでていて十分に楽しむことはできた。でも洞察力が鋭いのだから、娘の妊娠はわかったはず。
今回の作品精度が落ちている理由だよね。これホント。
毛色が変わった
リベンジを受けるという前作に比べて、やや過去の作品との繋がりが弱い。
また、時間が長くなったからか小休止の時間もある。
ただその分真犯人をはじめとする真相を予想させられ、あるいはちょっとしたどんでん返しなどは新しい要素と言っていい。
逃亡中のあれこれは結局お咎め無しだったり、スチュアート役の俳優が変わってるなど、気になる点はあるが、シリーズを通して面白かった。
家族ためなら何でもありだというのもご愛嬌。
過度な期待は厳禁
「リベンジ」に続き今回も1作目を越える高揚感は得られなかった。
ただただ残念である。
予告から「逃亡者」のような展開は透けて見えたが、
期待していた痛快なブライアンの活躍はあまり描かれず、
あの「96時間」とは思えないような平凡な映画になってしまった。
1作目の彼を期待して行くと壮大な肩透かしをもらうだろう。
結果、ブライアンと白ブリーフ一丁で戦うメランコフが一番印象に残ってしまった。
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