「トロポヤのマルコから6年。」96時間 レクイエム 三遊亭大ピンチさんの映画レビュー(感想・評価)
トロポヤのマルコから6年。
「96時間 レクイエム」見ました。初日です。他に見るものがなくて。
が、第1作はとても楽しくて、作品自体はファンです。特に、映画史屈指の拉致られシーンに痺れた記憶があります。2作目は嫌いです。ストーリーに無理がありすぎだし、第1作に感じた話のスピード感がないし、退屈だった。
今作は、結論から言うとつまらない。
第1作のような斬新さが無いし、第2作同様にスピード感が薄い。そして一番の問題は、TAKENじゃないこと。プリズンブレイクが脱獄物じゃなくなった理屈と同じ。
だが相変わらずリーアムニーソックスはかっこいい。彼の雰囲気は、最強CIA工作員という設定の説得力を感じる。抱かれたい。
そしてフォレスト・ウィテカーの登場がこの作品の人気高騰と、進化を感じる。すごい。
ただし、少しの工夫は感じられる。追跡劇から脱走劇への転換や、元CIA仲間との連携プレーを見せたり、どんでん返し風にしたりとか。敵が白ブリーフ一丁で立ち回るのもか。しかしその全てが巧いとは思えないしないし、この内容なら90分くらいにまとめてもらえたら飽きずに、爽快に楽しめたと思う。そこが残念。
ただ、「GOOD LUCK」を使う間が悪いのか全く響かなかった。しかも警察相手に言っちゃうあたりが、PART1での使い方と意味が180度違うと思った。関心しなかった。
あれこれ言ったが、及第点の仕上がりにはなっているかと。やはり観客が見たいのはミルズの”特殊なスキル”であり、彼の追い詰められる姿だろう。それをきちんと見せてくれたのだから、ありがとうと言いたい。そして、ミルズを疑った警察へ。彼がレニーを殺すわけがないだろ馬鹿野郎と言いたい。
ミルズ、アベンジャーズ参戦への機は熟したか。