すれ違いのダイアリーズのレビュー・感想・評価
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すれ違いは幽霊との出会いの構造
会いたいけど実際に会えない。実際にいないけれど、居るように感じる。まるで幽霊と出会ったような感覚である。
タイ人の世界の見方に幽霊は欠かせない。ゴースト・ストーリーが何度も何度もリバイバルされるのは、タイ人がこの世にいないものを感じ取ろうとするからだ。
そうした「幽霊の手法」を活かしたのではと邪推するぐらい、ヒーローとヒロインは会えない。「ボーイ・ミーツ・ガール」で物語が生まれるのが西洋の映画だとしたら、東洋の映画は会ったところが物語のエンディングとなると言うべきなのか。
補足:
日本映画『クローズド・ノート』に影響を受けているのは、明らかだと思う。
きっと幸せな気持ちにさせてくれる映画。
タイ田舎の水上学校の美しい風景に心安らぎ、自分の志す教師になるために孤軍奮闘する姿に心打たれ、子供達との温かいふれあいに感動し、一冊のダイアリーを介して心が通い合う恋心に涙して。幸せな気持ちになるネタがギッシリです。
わらえます、泣けます、感動します。で、爽やかな気持ちになります。
主演ふたりがあまりにもストーリーにぴったりなキャスティングもうまい!
ヤキモキ楽しかった
タイ僻地の学校へ赴任した新人教師が、前任の女性教師の日記をみつけ、それに励まされたり、教えられたり、会ったこともないのに想いが募っていく。
2つの時間軸で、2人の男女が、同じ場所で奮闘する構成が良かった。
すれ違いばかりで、ヤキモキするけど、恋の行方を見守るのが楽しかった。面白かった。
観終わった後、とても気持ちの良い作品でした。
リアリティ豊かで、丁寧に描かれていて、笑って泣けます。
たくさんのテーマが盛り込まれていて、世代によって(親子、ご夫婦、学生さん、etc.)、素材の見つけ方や感じ方が、大きく分かれてしまうような気がする作品でした。
あるいは、分かれることを狙って脚本を組み上げた「確信犯的な傑作(?)」だったのかもしれません。
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