「シリーズ最高傑作というのは本当」仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武(ガイム) MOVIE大戦フルスロットル ガイムドライブさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズ最高傑作というのは本当
僕はこの映画を先週観に行き、遅れながらレビューさせて頂きます。
まず、この映画の高評価点を言います。
MOVIE大戦の中では恐らく最高の出来です。
ライダー映画で何度も観たくなったのは久しぶりです。『運命のガイアメモリ』以来ですね。
今回の映画はそれよりも好きですが。
1番観たのは『パラダイス・ロスト』です。10回以上視聴しました。流石にこれには勝りませんでしたが、とても良い映画でした。
MOVIE大戦の中ではMEGA MAXが1番と言う人が多いですが、その映画にはW、オーズ、フォーゼ以外に昭和ライダーが出ています。
本人じゃないのはまだ良いです。ですが、役が酷過ぎる。
敵を取り逃がした上に敵の罠にハマってオーズ、フォーゼに助けられて先輩面して再生怪人と戦う…これは完全にかませ犬です。
昭和ライダーも好きな僕にとってはここで映画の評価がガタ落ちしました。
と言っても、内容的にはとても面白いものです。ストーリーの面白さで言ったら、MEGA MAXとフルスロットルはほとんど変わりません。
僕がMEGA MAXよりもフルスロットルが好きな理由は『鎧武勢、ドライブ勢以外のライダーが出ていないし、扱いも酷くない』と言うところです。
この時点でMEGA MAXよりも好きです。
MEGA MAXは確かに傑作です、ですが、昭和ライダーの扱いを見落としていませんか?
これが1つ目の評価点です。
2つ目は
鎧武編での紘汰、舞、貴虎、光実、凌馬の完結
『仮面ライダー鎧武』の完結だけでなく、一人一人のキャラの完結が描かれています。
紘汰、舞は地球に心残りを残さず自分達の星へ帰れたでしょう。
光実は、テレビ本編では救うことが出来なかった舞を助けられた。
多分、1番の心残りがこれでしょう。自分は、紘汰達を散々振り回し、舞を助けようとしたどころか、死なせてしまった。だから今回の映画で舞をメガへクスから救うことが出来た。これこそミッチの完結です。
そして凌馬、貴虎の完結。
凌馬はテレビ本編でも十分な完結でした。今回の映画でもキャラがブレず、興味のあることを進んでやる、メガへクスの手下になってまでも。凌馬と貴虎、この2人の決着が付いたのは、本当に素晴らしかったです。貴虎の心残りに凌馬の事があったのは分かりませんが、この2人は考え方が違い、本編では途中から対立した考えになっていました。そして、物語中盤での裏切り、この後の決着だと思えば良いと思います。『自分の研究の為に50億人を犠牲にする凌馬』、『どうにかして防げないか悩む貴虎』、今回は戦う理由が違いましたが、この意思の違いに決着が付いたと個人的に思いました。
3つ目は
戒斗の復活
メガへクスの手で復活し、敵になるかと思いきや…
『全ての生命と合体する弱い考えなど、俺が潰す』という感情でメガへクスに逆らう。
ここまで来て考え方を変えない戒斗には驚かされます。
その後のセリフも最高でした。『貴様が望んだ世界だ、意地でも守れ。』本編では対立していた2人ですが、こんな事を戒斗が言うと本当に感動して涙が出そうでした。
これが最後の会話だと思うと余計に辛くなります…
最後は誰に看取られることもなく、メガへクスが死んだことにより機能が停止しますから…
4つ目は
進之介とベルトさんの友情
ドライブ編も最高の出来でした。
ルパンの攻撃から進之介を庇い、1度機能を停止させてしまうベルトさん。ベルトさんの壊れた姿を見て、勝負を放棄し悲しむ進之介。
いつも普通にベルトさんと絡んでいるので、ここまで深い友情があるとは思いませんでした。
ここで立ち止まると思いましたが、そんな事はなく、シフトカー達に後押しをされ、立ち直り、生身でルパンに立ち向かいます。勿論、勝てる筈がありません。ですが、進之介の熱い心により、ベルトさんがシフトカーと共鳴して復活、そしてドライブへと変身します。ベルトさんが進之介を選んだ理由が、熱い心を持ち、立ち止まってもまた走り出す男だから、ということも分かり最高でした。
大きく評価したのはこの4つです。
続いて僕がカッコ良いと思ったシーンベスト5を書きます
1位 マスクオフ変身貴虎
このシーンは本当にカッコ良かったです。最高と言う他ありません。呉島兄弟の共闘の時点でかなり激アツなんですが、このシーンが入るだけで涙が出そうでした、鳥肌も凄かったです。貴虎が斬月の姿でやられ、殺されそうになった時に光実が『兄さん!これを!』といってメロンエナジーロックシードを投げて即座に凌馬のゲネシスドライバーを装着してからのマスクオフでしたからかなり興奮しました。
2位 紘汰の復活、鎧武、龍玄、斬月・真による共闘
このシーンは1番好きですね。
かっこよ過ぎます。
復活してから流れるjust live move がまた最高に熱かったですね…
映画館で叫びたくなったほどw
舞、貴虎、光実がメガへクスに追い詰められても諦めず、心を一つに。『こんな時、紘汰なら絶対に諦めない』この感情と共に紘汰が復活。その後の3人の同時変身、共闘。本編ではなかった共闘、かっこよ過ぎましたね。
鳥肌立ちっぱなしでした。
3位 進之介の熱い心でベルトさん復活、空中変身
生身の状態で気球から地上に落とされ、自分が死にそうになり、霧子も高層ビルから落とされ、絶体絶命。それでも諦めなかった進之介。ここでシフトカーと壊れたベルトさんが共鳴、ベルトさんが復活し、ドライブに変身。落ちた霧子はトライドロンがカバー。ドライブチームのチームワークが凄かったです。
ここからのチェイサーとの共闘、霧子がトライドロンを操作して共同必殺技、新鮮でカッコ良かったです。
4位 沢芽市のピンチに戒斗、チェイサー、ハート、ブレンが参戦
個人的にこれは3位でも良いんですけどね…
迷いましたけど4位です。
まずは戒斗の復活。
ここは自分の意思を曲げない戒斗が本当にカッコ良かったです。泣きそうになりました。敵に復活させられても意思を曲げない戒斗さんマジかっけぇっすよ…
そしてチェイサー、ハート、ブレンのロイミュード3幹部の参戦、ここは本当に身を乗り出して観ましたね。ドライブパートの序盤でブレンが沢芽市の記事をタブレットで見ていたので急に来た理由は納得行きますね。
とにかく激アツでした。ロイミュードを悪いように利用するメガへクスが許せなかったんでしょうね。仮面ライダー、ロイミュード、共に仲間の為に戦う姿に惹かれました。
ハートの『今は仲間だと思ってもらって構わない』、『今回ばかりは、仮面ライダーに拍手だな』
というセリフが本当に良かったですね。TVで違った印象を持つようになりました。
5位 TV本編では成し遂げられなかった、舞を救いたいという光実の願いが叶う
これが光実、もっと大きく言うと、仮面ライダー鎧武自体の心残りなんじゃないですかね。
貴虎が凌馬を引き受け、光実を先に行かせる…そこからミッチの激闘が始まります。『今度こそ僕が、舞さんを救うんだ!』成長したなぁ…ミッチ…と思いながら観てました。このシーンは最高でしたね。ボロボロになりながらも、生前の舞に出来なかったことを、時を経て達成する、ミッチの最後の心残りが晴れたんじゃないかと思います。
本当に感動しました。鳥肌も凄かったです。
これだけなら文句無しに100点なんですが…
減点対象もあります。減点の点数と箇所を箇条書きで紹介します。
・紘汰がロックシードを使って変身(-2点)
最終話では何も使わずに『変身』の掛け声だけで変身をしていたので、ここは少し残念でしたね。しっかり統一して欲しかったです。
・惑星メガへクスが完全にビッグゲテスター(-0.2点)
メガへクスを見てメタルクウラを連想した人は多いでしょうw
他にも、光弾、気功波、気功波の受け止め、空中戦(翼などではなく浮遊)などとドラゴンボール演出満載でしたねw
迫力はあったので減点は低めです。
・ラスボス戦に緊張感がない(-0.3点)
メガへクス、ルパンに関しては緊張感、迫力があるバトルでした。
ラスボスのメガへクスに関しては、迫力だけでした。
大きな減点をしていない理由は、ドライブと鎧武の絡みが面白かったからですw
面白くなかったらもうちょっと大きな原点をしていたでしょう。
・仮面ライダーマッハ(-5点)
これがなかったら…これがなかったら最高でした…ドライブ達との絡みがないのに意味の分からない登場。最後にチラッと登場くらいにして欲しかったです。
普通なら100点ですが、細かく評価すると自分の中では92.5点になりました。
マッハが本当に痛いですね。
ですが、MOVIE大戦最高傑作に間違いありません。
僕の中ではライダー映画の中でもかなり上位です。
そのくらい面白かったので、是非、一回は観にいってください。