「良い意味でどこに連れていかれるんだ感」ザ・ゲスト えらさんの映画レビュー(感想・評価)
良い意味でどこに連れていかれるんだ感
主人公の目的や正体に関しては若干自分の中で消化不良感があるのだけど、中盤の別ジャンルの作品のような感じにシフトしていく過程で味わえる「どこに連れていかれるんだろう」感が映画ビギナーの僕としてはすごく新鮮だった。主人公の身の上が気になったというのが見た理由の10割だっただけに意外な面白さがあって満足感は低くない。何より主演のダン・ステイーブンスが素晴らしかったし、100分で収まってるのも個人的に嬉しい。一緒に見た人と自分は主人公についてこう考えたっていうトークで盛り上がれそうなのも良いですね。
こういう大きな謎が前面に押し出されてる作品って、その謎に驚かされた上で納得できるかどうかが肝だと思っていたのだけど、この映画はそうでもなかった。それまでそういう二元論的な見方しかできていなかったのだと気付かされたところもあり、そういう意味でも良かった。
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