「やっぱり邦画は、これでいい。」映画 深夜食堂 年間100本を劇場で観るシネオさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり邦画は、これでいい。
ドラマも漫画も全く知りませんでしたが、
予告編を見て劇場へ。
そんな僕でも設定にすんなり入れて、
とても楽しめました。
店を中心に展開するストーリーは
こじんまりしがちですが、
終始飽きさせない構成で監督の手腕を感じました。
何気ないエピソードがかえってリアルで、
脚本も抜群に良かったです。
小林薫さんと余貴美子さんの存在館も、さすが。
それに加えて、
質感のある上質な映像と(おそらくフィルム)
アコースティックな音楽で、
映画全体を温かいぬくもりで包んでいます。
自分も常連になって
カウンターにいるかのような錯覚を楽しめる、
不思議な映画。
オトナなら誰もが持つシズルにあふれています。
その夜は有楽町で観たのですが、
思わず新宿ゴールデン街に向かってしまいました。
唯一残念だったのが、最後のエピソード。
これまでの世界観をぶち壊して、
意図が分かりませんでした。
大女優に気を使いすぎたのでしょうかw
とにかく、邦画はこれでいい。
ハリウッド大作にはない、
日本人の共感にあふれています。
コメントする