女人哀愁のレビュー・感想・評価
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何はさておき金の成瀬
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川本三郎の成瀬論に、貧乏臭さと金勘定のエピソードが多いとの評がある。
まさにこの作品は貧乏な家から裕福な家に嫁ぐ主人公と、その裕福な家の長女が駆け落ちの末、貧乏暮らしが嫌で戻ってくる話。
次女が小遣いや夕食に肉をねだる場面もしみったれた金の話である。
このような金の話が続いた揚げ句、長女の駆け落ちの相手が会社の金を横領したことが発覚する。
金の話を繋げて、現代的な恋愛観を入江たか子が熱弁する終局へ。
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