新選組オブ・ザ・デッドのレビュー・感想・評価

国産ゾンビコメディ。コメディアン日村を中心としたコメディ作品かと思いきや…ほっこりするようなエピソードや、ほんのり淡い恋があったりとサービス精神に溢れた作品でした。

日村はさすがにお笑いパートでの間の取り方が上手いですね。山本千尋はさすがの立ち回り。「アンダーニンジャ」ではパワーアップした姿を魅せてくれてました。

意外だったのはメリケンゾンビと坂本龍馬が心を通わせるエピソード。地味な雰囲気で淡々とこなしてしまった感があったのは少し残念ですが、このアイデアは素直に面白い！と思いました。

ストーリー的に見せたいものが多すぎたのか、少しとっ散らかってしまった印象も。日村サイド、坂本サイド、火藤サイド、それぞれのエピソードに魅力を感じたので、もう少し尺を伸ばして深掘りしても良かったかなぁと思いました。

あと、映像が終始暗めなのも難点か。ただ、だからこそゾンビ日村の表情を活かせたところもあるのでバランスが難しい…。

全体的にエンタメ色強めのゾンビ映画。飽きずに楽しめたし、国産ならではのアイデアは見応え有りです。