「渋いサスペンス映画です」ケープタウン 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
渋いサスペンス映画です
フランス推理小説大賞を受賞した『ZULU』が原作の渋いサスペンス映画です。舞台が南アフリカと言う事で、かつてのアパルトヘイトの残滓が見え隠れします。明るい内容ではないですねぇ。最後も、スッキリとはしませんでしたしね。
オーランド・ブルームが、ヤサグレたブライアン・エプキン刑事を演じています。イメケンは、どんな役を演じても様になりますねぇ。
他方、アパルトヘイトの嫌な記憶を心の奥底に閉じ込め、民族融和の精神で仕事に打ち込むエプキン刑事の上司、アリ・ソケーラ警部をフォレスト・ウィテカーが演じています。エプキンには女性の影が付きまとうのに対し、ソケーラにはその欠片も見えません。いや、女性を目の当たりにして不思議な行動を示すのですが、その原因は、映画の中で確かめてください。
それにしても、結末は『そう来ますか』と言うか、『そういう結末も有るよね』と言う結末。この手のサスペンスは、ハッピーエンドじゃないよね。渋いサスペンス映画にふさわしい、結末だと思いました。
いい作品です。
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