「「殺し合いは、いつだって〝私情”。」壮絶なゲームの終焉。」ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
「殺し合いは、いつだって〝私情”。」壮絶なゲームの終焉。
【賛否両論チェック】
賛:壮大な世界観に圧倒されるが、そんな中にも様々な人間模様があり、細やかに描かれているのが印象深い。主人公の悲壮なまでに過酷な運命と、それに立ち向かう姿もカッコイイ。
否:話があまりにも大きくなりすぎていて、「生き残りを賭けたサバイバル・ゲーム」感はあまりない。前作までの知識も、あった方がイイ。
一応冒頭では、第1作目から本作までの流れを、時間をかけて説明してくれます。ただ、登場人物が結構多かったりするので、やはり何らかの事前知識は、あった方が楽しめるかと思います。
ただただ愛する者達を守るために、これまで望まぬ戦いに身を投じてきたカットニスが、時に大きな犠牲を払いながらも、自らの意志で歩み続けていく姿が、非常に勇ましくてカッコイイです。そして、そんな彼女との大切な記憶をなくして苦しむピータや、彼女に想いを馳せながらも、あくまでもピータと対等にいようとし続けるゲイル、一方で彼女を巧みに利用しようとするコインや、最終対決を虎視眈々と待ち受けるスノー等、様々な人間の葛藤や思惑が交錯し、スケールの大きい世界観の中でも、細やかな人間ドラマが織りなされていきます。
戦いのスケールも規格外で、最終決戦に相応しい大迫力の戦いが描かれていくのも、また壮大で圧倒されます。
ご覧になる方は、是非今までのシリーズを復習なさってから、観るとさらにイイかと思います。
コメントする