「あの紙ヒコーキ くもり空わって」狼が羊に恋をするとき uzさんの映画レビュー(感想・評価)
あの紙ヒコーキ くもり空わって
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小さい世界の中で、要素だけが多くて猥雑な印象。
ロッカーの物品返却、犬探し、炒飯男の過去など、主役ふたりの過去そっちのけで色々出てくる。
テーマ的には繋がるのかもだけど、主線に絡まないので纏まりに欠けた。
そのせいで、店長もパオパオも人気講師も活きず。
特にパオパオは序盤でいいキャラしてそうで期待してたので残念。
余計なことをやりすぎて、メインの交流ですら薄味に。
ストップモーション風、アニメーション、荷物目線での早送りなど凝った演出は面白い。
ただこれも、良く言えば多彩だが悪く言えば雑多。
全体のコミカルさはそこまで強くなかったし、アニメ演出だけの方がバランス取れた気がする。
クライマックスに関しては、時間指定の根拠が不明な上にイタズラに街を汚す行為で乗り切れず。
おまけに、紙飛行機がふたりの再会に一切寄与してない。
邦題でタンがシャオヤンを好きになるのもバラしているため、元サヤ展開がないのも分かりきってるし。
雰囲気は嫌いじゃないので、本筋をきっちり太くしてほしかった。
ベリーショートのヒロインって、昔の深津絵里か真木よう子くらいしか浮かばないけど、いいよね。
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