インファナル・ディール 野蛮な正義のレビュー・感想・評価
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すっきりしない終わり方
野蛮な正義と、よくわからない副題がついているが、
インファナル ディールは直訳すると、地獄の取引。
副題は刑事目線だが、元々の題名は犯人側の立場を表していると思われる。
もう一人の重要登場人物である犯人は、元々○し屋。
その組織を抜け、別の悪事で稼いでいたが、弟のしくじりで捕まる。
刑事が家族の保護を引き換えに、犯人に情報提供そしてスパイの取引を持ち掛ける。
犯人の弟は組織に刑務所内で無残にも○された事もあり、取引を受ける。
しかしスパイがバレて、刑事も○されそうになるが銃撃戦を生き延び、
犯人の家族は○されて刑事は約束を守れなかった。
そこで犯人の復讐劇、そして別行動で刑事の強行捜査なのだが、
犯人は倒れ、悪党の親玉は逮捕されて終わる。
犯人からすると ただ利用されただけの、なんともスッキリしないオチだった。
骨太な役者陣
よかった
掘り出し物の骨太アクション!
1983年、ルイジアナ。街を牛耳る巨大犯罪組織を壊滅すべく、刑事バドは刑の回避と家族の安全を条件に、逮捕した元殺し屋ジェシーをスパイとして組織に送り込む…。
他のサイトでも突っ込まれてる通り、某香港映画のような邦題とB級っぽい副題で株を下げてるが、中身はかなり見応えある骨太犯罪アクション。
犯罪モノ、刑事アクション、ハードボイルド、戦う熱い男たち…これらのキーワードに引っ掛かる方は必見!
話や設定は典型的だが、しっかりツボを抑えている。
片や正義の為、片や家族の為、あくまで“取り引き”として手を組む刑事と犯罪者。
考えは違えど目的は同じ、そんな男2人の間に…なんていちいち説明する必要も無い。
やがて犯罪組織のボスは刑事に内通者が居る事を嗅ぎ付け、ジェシーに始末を命じる。その時ジェシーは…?
そしてジェシーの家族にも魔の手が…!
男たちの怒りが爆発、それぞれのやり方でケジメを着ける。
クライマックスの銃撃シーンも白熱。
「処刑人」シリーズのプロデューサーのクリス・ブリンカーの初メガホンであり、遺作。
主人公の熱血刑事を、ウィレム・デフォーが熱演。
え? 刑事役じゃなくて犯罪者役だろうって? いえいえ、ちゃんと刑事です。
暴力捜査も厭わない決して真っ当な刑事じゃないが、その“ダーティ刑事”ぶりがハマってる。
ヒゲ面で何処か危険な雰囲気漂わせる元殺し屋役のマット・ディロン。
家族を愛し、組織に疑問を感じ…多分役柄的に一番美味しい。
犯罪組織のボス役にトム・べレンジャー。勿論デフォーとの絡みもあり、あの名作を思い出す。
南部独特の雰囲気と言うか掟と言うかそれもあるし、またキャストも失礼ながら集客が難しそうな面子故、日本未公開は致し方ない。
が、見逃すのは勿体無い。
掘り出し物!
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