「圧巻のクライマックスは必見です」スガラムルディの魔女 かもしださんの映画レビュー(感想・評価)
圧巻のクライマックスは必見です
去年の9月にスペインで公開され、話題になったイグレシア監督の最新作が、1年ちょっとというスパンを経て日本上陸です
半ば諦めていた公開だっただけに、この喜びをどう表現したら良いのでしょう
ひょっとしたら、「気狂いピエロの決闘」と同じく一般公開なしとなってしまうか、最悪の場合、お蔵入りもあり得ると感じていただけに、とても嬉しいです
本作は、物語の流れ具合から、イグレシア版「フロム・ダスク・ティル・ドーン」と言われたりもしていますが、個人的には魔女を見せる為に、魔女の生態に拘った映画だと感じました。
伝聞や説話を元にしたのでしょうが、出てくる魔女が妙にリアル。
現代的なエロチシズムを加えながらも、あの真似できない独特な笑い声や、不気味な出で立ちで、誰もが1度は恐怖にしたであろう古(いにしえ)の魔女の姿をスクリーンに甦らせておりました。
さすが魔女狩りの本場ですね。
怖さが違います
基本的には、イグレシア作品の特徴でもある「お笑い要素」を盛り込んだ作品なんですが、笑いに逃げる事をしないイグレシア監督のスタイルは本作でも貫かれており、良い感じでホラー映画のツボを刺激してきます。
そして、凄まじい人数が画面に犇めく、大迫力のクライマックスでは、集会している魔女達による大合唱が、洞窟内に響き渡ります。
1度聴いたら忘れない
─バガ・ビガ・ヒガ
─ラガ・ボガ・セガ
という奇妙な歌詞の唄が頭にこびりついてしまう事でしょう
このミュージカル仕立てのサバトは、是が非でも大スクリーンにて拝みたいと感じたシーンでした
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