「入江悠監督のメジャーデビュー作。原作は未読ですが、映画作品自体は面白かった。感動しました。」日々ロック Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
入江悠監督のメジャーデビュー作。原作は未読ですが、映画作品自体は面白かった。感動しました。
入江監督が好きなので、見にいきました。
原作未読ですが、映画作品自体は面白かった。
好みにもよると思いますが、音楽がよくて感動しました。
高校時代から、仲間とストリートライブなどをしていた日々沼拓郎(野村周平)は、卒業後、仲間と共に上京、ミュージシャンをめざすが、世の中甘くなく、アパートの家賃さえ払えない状況。ライブハウスに住まわせてもらう。そのライブハウスのオーナーには、今をときめくアイドルの姪、宇田川咲(二階堂ふみ)がいて、なぜか日々沼のバンド「ロックンロールブラザーズ」に興味を持ち、からんでくる。曲を頼んだり、プロデューサーを紹介したりするが、うまくいかず、かえって日々沼たちを傷つけることになる。メンバー同士のケンカで、ライブハウスを火事で焼いてしまったメンバーは、バラバラになり、現場や工場で働くことを余儀なくされる。そんな時、アイドルの宇田川に関するマスコミ報道があり、それを聞いた日々沼達は・・・。
入江監督の作品を、初めて地元のシネコンで見たので、これが入江監督のメジャーデビュー作ということでいいと思う。
ダメ男を撮らせたら、現在のところ、日本映画界で一番うまい監督と言えるかもしれない。
ダメ男が主人公の映画やTVドラマは大好きだけれど、最近ではあまりみかけなくなった。
少女マンガ原作のスーパーイケメンが幅を利かす時代に、ダメ男を描いて商業ベースに乗せるのは、コメディーというだけでは、なかなか難しいけれど、オリジナルの音楽をたくさんストーリーに絡ませることで、その辺に対応していた。
すごくうまくストーリーに組込んでいて、どれもなかなかいい曲だったので、面白かったし、思わず感動してしまいました。
でも、二階堂ふみさんが歌っていた「雨上がりの夜空に」はちょっと違和感が・・・?
今度マンガ原作物を撮るなら、以前監督をしていたTVドラマ「クローバー」(少女マンガではなくて不良マンガ原作の方)の映画版(できれば「紅葉神島編」あたり)が見てみたいです。