トカレフのレビュー・感想・評価
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因果応報
レビューは散々な方が多いですね。
私は、全て失っていくポール(ニコラス)の狂っていく感じは、誰でも陥る可能性があるので、その点は怖くて面白い作品だなと思いました。
17歳の時の話しを、フラッシュバックとかで見せておいてくれると、何で組織に入るような人生になったのか分かって、作品に深みが出たんじゃないかなー。
それと、あの男の子の将来みたいなものを少し匂わせて欲しかったです。
「高校の時何と呼ばれてたか知ってるか!?切れたナイフだよ!」
ニコラス・ケイジが「銃の問題提起をしたかった」とインタビューで言ってるが、それよりも、彼演じる主人公の浅はかさばかりが印象に残ってしまう。
情報を聞き出す前に我を忘れて殴り殺したり、カッとなって友人を切り殺したり、浅はかな過去の犯罪から何も人間として成長していないのが伺える。
中盤までは、復讐に燃え容赦ない暴力で真相を求める父親の描写と、なかなか上手なアクション・シーンの演出(ナイフ捌きは下手だが使い方の描写はgood!)は良かったが、最終的に過去の事件のせいで多くの人が無駄死にしてしまったのがわかるオチにはゲンナリですわ。
アクション映画に半端な問題提起を入れようとすると、一番観客が求める爽快感を失って、つまらないものになってしまう典型作。
捉え方は人それぞれ
ニコラスケイジ好きなので観ました。
が、しかし
個人的印象として当たり外れが多いので
この作品も警戒心強めでレンタル。
先ずニコラスの髪の毛が気になって
映画に集中出来ない。
薄毛なのに多い、濃い。
生え際が気になる。
更にニコラスの背景の映像がCGみたく
不自然なシーンもちらほら。
娘が亡くなるが情報が少ない故に感情移入せず
いまいちピンと来ない。
ナイフ一本でアジトに乗り込むニコラス。
ダサい。
仲間もダサい。
マフィア?達もあんまり悪そうじゃない。
後半捕まっての拷問もなかなかショボい。
ストーリーは最後のどんでん返しが
目玉なのだろうか?
最高級の自業自得と勘違いを
一時間半見せられた気分。
パッケージの後ろに書いてある
あらすじだけで充分だと思います。
画期的な表現の意欲作
この映画はミステリー仕立てのアクション映画なのだが、ミステリー要素があるにもかかわらず、登場人物が誰も彼も裏のない素直な人物であるという画期的な試みがなされている。
結局、犯人が誰かも分からないまま手探りや憶測で復讐をしてしまうため、マフィアやチンピラとはいえ関係のないとばっちりを受ける。気の毒であった。
しかも固い友情で結ばれていたのに仲間を刺殺してしまうなど、素直さゆえの行き過ぎがあった。
敵が誰かも分からないので、主人公に敵対する人物にも、見ているこっちは憎しみを向けることもできずモヤモヤした。
ミステリー映画をさんざん見ているせいで、登場人物には裏があるものであるという先入観があり、怪しんでいるとほぼ全員裏のない人物であった。裏があったのはころされた娘の友達だけだった。そんな画期的な表現の意欲作であることは間違いないのだが、それが面白さに直結しなかった。
アクションの感じはよかったのだが、カメラがチャカチャカ動いたり、カットが激しく切り替わって状況が分からなかった。
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