記憶探偵と鍵のかかった少女のレビュー・感想・評価
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きれいな薔薇にはトゲがある。
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記憶探偵。僕には、なんとも甘美な響きである。
探偵という仕事は、他人のプライバシーを売り物にする職業で、リアルにはあまり関わりたくない人種である。
だが、映画やドラマになると、ものによってはヒーローになったりもする。
マーク・ストロングがこの記憶探偵に扮しているのも効果的である。
16歳のアナ(タイッサ・ファーミガ)が何かのトラウマを抱えて、食事を摂らないという。その調査におもむく。
アナの記憶に潜り込む記憶探偵。だが、アナの記憶はあまりに凄絶である。
アナのまわりでは、3人の同級生が殺されかけたり、教師が淫行で逮捕されたり。その都度、アナは疑いをかけられ傷ついた、風である。
タイッサ・ファーミガの美しさが本作を支えている。ホルヘ・ドラド監督の演出も彼女のアップを多用することで、彼女の美しさを際立たせ、見ている我々を彼女の味方につけようとする。
と、記憶探偵がたどっていたお話は、別の記憶探偵が覗いていたもので、それが軽いどんでん返しになっている。
あんなに美しい女性がただの女性であるわけがない。女はげに恐ろしい。
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ホラーではない…というのがラストにわかるのね。
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景色がきれいで、それから、女の子のかしこさが魅力的でした。
そして途中から、
「これってシックスセンスと同じ展開??まさか?え?まさか???」
と思ったらそのまさかでしたー。
でもホラーが超苦手なので、ホラーでない、とわかったら、
2度目を冷静に見てみたいです。
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