「中年男のマインドを手玉に取る憎い構成」記憶探偵と鍵のかかった少女 kthykさんの映画レビュー(感想・評価)
中年男のマインドを手玉に取る憎い構成
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原題はマインドスケープ。
親切な邦題だが原題の方がボクの好みだ。
カウンセリングで他者の記憶を読み取る処方が科学的事実であるかは否かは全く無知だが、決して猟奇的でもエキセントリックで終わるものではなく面白いドラマだった。
こうなると映画だけの話しであろうが、マインドスケープの操作も可能という設定は全く新種なサスペンスを生み出していて、観るものを惹きつける。
内容も大邸宅の美少女の持つマインドスケープであり、潜入する中年記憶探偵は当然ながらその虚実に翻弄される。
白状すれば、ボク自身もまた新種の美少女映画だから観に行ったのであって、そのスケープが男臭いエスピオナージや殺人者のものであるなら、新宿の大スクリーンにまで足を運んだかどうか。
このサスペンスはこの辺りの中年男のマインドを手玉に取る憎い構成。
結末のサスペンスは鼻の下の長さ次第で変わってくる。
そうか、プロモーションとしては邦題は正解だ。
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