「上には上が」記憶探偵と鍵のかかった少女 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
上には上が
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記憶を探って事件を解決するというマインドスケープ社。そこの腕利きのワシントンであったが、幼き息子を亡くしてからうつ病になったという妻を治そうと記憶操作をしていたのだが、結局はそれが原因で妻をも亡くすことになってしまった。彼もまた心の病を抱えてしまい、一線を退いていたのだ。金欠病になったためマインドスケープ社に戻り、簡単な仕事を請け負ったのだが・・・
拒食症少女アナ(ファーミガ)には様々なトラウマがあった。幼き頃の継父からの虐待、寄宿学校時代に3人の女子生徒が毒殺未遂されたり、芸術写真と称してエロ写真を撮り続けていた教師オルテガが投獄されたり・・・そして大豪邸で事件が起こる。監視室で働いていたジュディス(インディラ・ヴァルマ)が4階のアナの部屋から突き落とされたのだ。
治療のセッションを繰り返すワシントン。しかし謎は深まるばかり・・・上司であるセバスチャンが登場したり、疑惑が湧いたり、消えたりとか、実際の女子高生にあったりして、マウシーという女子学生が実在しなかったりとか。しかし、彼自身のトラウマが邪魔をして真実が見えなくなってしまう。この辺りから、記憶を操った例のパターンか?とわかってくるのだが。
最後にはアナから呼び出しを受けて屋敷に向かうワシントン。しかしそれはすべてアナの罠であり、彼は侵入者、殺人未遂の罪を負わされて投獄・・・そこで有能なマインドスケープ社のラングレンが登場し、物語自体が彼のセッションによるものだったとわかる。アナはある意味天才少女であり、ワシントンのセッションのやり方を学んで、彼自身が記憶の中で操作されてしまったのだ。
こんなどんでん返しは大好物。
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