「bitter で sweet」ぼくを探しに "Auggie" Wrenさんの映画レビュー(感想・評価)
bitter で sweet
数々の傑作を連発している(らしい)仏 animation 監督 Sylvain Chomet、実写初長編。
幼き頃に目の前で両親を亡くし やがて pianist に成長した主人公は、その心の深傷の所為で ずっと話す事が出来ない。
そして、ひょんな事から同じ apartments に住む Mme Proust が御馳走してくれた“不思議な”herbal tea(笑)を飲んで、その闇に埋められた重い思い出を紐解こうとする。
Sylvain Chomet 監督が映し出す映像は出自を主張すべく滑稽で親しみ易い。個性 溢れる登場人物やらカエル楽団やら花やら木やら madeleine やら。
また、色彩の淡さが御伽噺感を演出する。
しかも そんな中、物語の端々に伏線を混ぜ込みながら人生の厳しさ/美しさを謳う。
全編を把握した その後で再び伏線を味わうのも乙な、bitter さが美味しい sweet な映画である。
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