肉のレビュー・感想・評価
全8件を表示
おとぎ話的解釈
厳格で他人と距離を置く人間である父のもと、「ある風習」を目前に控えた姉妹の物語。逃げたいようで、逃げられない。特に非道な束縛があるわけでもない日常生活なのだが、どこか湿り気のある不気味さを漂わせた生活。童話でも描かれそうな世界観の作品だ。それを見事に描いており、ホラー映画とは思わせない仕上がりだった。
R-18指定のためかなりの描写、ストーリーを想像したが、全体的にはマイルドだ。イーライ・ロス監督の気分を害する「ホステル」の様な作品ではない。
しかし、人の命の尊厳等を当たり前の様に破壊する描写が垣間見え、精神的にやってくる恐怖が多かった。しかしストーリー自体にさほど面白みが薄かったのがややマイナスポイントだが、恐らく原作に忠実なのだろう。小説の方が細かな描写が多いはずだ。やや読んでみたい気もする。
描かれるシーンの数々は監督の過去作、「ステイク・ランド 戦いの旅路」に近い。このような描き方をする監督にはピッタリの作品だろう。
可愛い金髪ちゃん
面白いけど、せっかくのR18ならもうひと頑張りして欲しかった‼
尺は調度いいけど、説明不足な箇所やご都合主義なところもあり残念。
お医者さんがピストル盗むときとか、普通ばれるだろって思った。
おおむね可愛い金髪姉妹を眺める映画でした。
ラストは予想外だったけど途中までは予測できる内容。
どんよりしたカメラの視点や美人姉妹がなかなかよかったから飽きずに見られたかな。
お父さんの気持ち悪さ加減が秀逸。
期待したグロさがなかったことと、内容を暴露するようなネタバレ邦題で減点の星3.5です。
けいおんファンは吹替で観てね!
16年17本目は安直すぎる邦題ブレイカー大損作品。田舎町に住む主人公家族は誰にも言えない秘密、先祖代々続く恐ろしいしきたりを持っていた。アートワークからわかるようにゴシックな雰囲気の漂う大人しい作品。そんなに驚くストーリー展開も無いし非常にゆったりまったり話が進みますが、ラストがちょい衝撃って感じ。
邦題「肉」に対して原題「We Are What We Are」この意味を噛み締めたうえでラストを観てほしいのに、これじゃあネタバレ?もいいところ。単なるゴシック・グロ映画だと思う人は多いんじゃないだろうか、わたしはそう思って観始めたのに、「肉」らしいシーンはわりと終盤になるまで出てこずそれまではずっと生活シーンなので、タイトルからグロ・流血描写を期待してる人には物足りないかも知れない。
見所は美人姉弟。けいおんファンは吹替で観てね!
すごい邦題
絶対に忘れない邦題だと思う。そういう意味では、このタイトルは正解だったのか…?
ストーリー的には、目新しい感じでもないし、大したことないんだけど、作品の雰囲気と姉妹の可愛さで乗り切れる!弟も可愛いし。
美しい姉妹を見る為の作品かな。
残酷なラストシーンすら、美しく見える。
いろんな匂いを嗅げる映画
これは『ライオンの群れの物語』だな~となんとなく思う。
この美少女姉妹は「食べる事を受け入れていない訳ではない」
母親に代わって『家事』をする事になり「ひよこから育てていたピーちゃんは実は殺されて食卓に上っていたんだ!(ーー;」つまり、この世界の仕組みに直面してしまいショックを受けているだけの様な……
一体、共食いをする生き物は
どこで『愛する者と食べ物の切り分け』をするのだろう?
ライオンのオスは老いてしまえば、若く力強いオスに群れを追われる。
つまり用済みになるのだ、
この映画この辺も考えると、なにか感慨深い。
驚愕の上映禁止?レベルのラストにア然…。
のっけからラストまで全編ジメジメただよう映像美に引き込まれっぱなし。ブレのない演出でした。
カニバリズムホラーって言うけど、人肉食いシーンを売りにしているわけではありません。狂ったオヤジと、疑問を持ちつつ禁断の儀式から逃げられない美人姉妹の間違った家族絆の物語です。たんたんと描きながらも適度なサスペンス感もたせて飽きません。
直前まで後味悪く終わるな〜、なんて思ってたら驚きの大逆転な結末にア然…。
とにかくびっくり。
邦題に期待して見にいくと・・・
最初にヴィジュアルポスターを見たときムカデ人間以来のワクワク感に心踊ったけど内容は非常に上品?な青春ヒューマンドラマだった。ヒューマンがカニバっちゃうという一点を除けば。。見てる途中、姉妹の心理描写がもう少し見たいなー、この娘達はさっさと家出しちゃえばいいんじゃねぇのかなー、とイライラしながら見てたけどラストシーンでスッキリする。この映画のラストは凄いグロいけど感動的でこのシーンの為にこの作品を作ったのだろう。
だとしてラストシーン以外は壮大な前振りと思って我慢するしかないレベルの退屈さなのとそもそも俺こういう映画見に来たつもりねぇし、というところで星二つである。
全8件を表示