劇場公開日 2014年5月10日

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「おとぎ話的解釈」肉 MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0おとぎ話的解釈

2019年10月12日
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厳格で他人と距離を置く人間である父のもと、「ある風習」を目前に控えた姉妹の物語。逃げたいようで、逃げられない。特に非道な束縛があるわけでもない日常生活なのだが、どこか湿り気のある不気味さを漂わせた生活。童話でも描かれそうな世界観の作品だ。それを見事に描いており、ホラー映画とは思わせない仕上がりだった。
R-18指定のためかなりの描写、ストーリーを想像したが、全体的にはマイルドだ。イーライ・ロス監督の気分を害する「ホステル」の様な作品ではない。
しかし、人の命の尊厳等を当たり前の様に破壊する描写が垣間見え、精神的にやってくる恐怖が多かった。しかしストーリー自体にさほど面白みが薄かったのがややマイナスポイントだが、恐らく原作に忠実なのだろう。小説の方が細かな描写が多いはずだ。やや読んでみたい気もする。

描かれるシーンの数々は監督の過去作、「ステイク・ランド 戦いの旅路」に近い。このような描き方をする監督にはピッタリの作品だろう。

Mina