「惜しい!!だけど面白い!!」ジョーカー・ゲーム 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
惜しい!!だけど面白い!!
最初のTVドラマ感が正直見ていて不安だったし、音楽も映画に出てくるものとは言い難かった(控えてほしい箇所があったし)。だけどそれは前半だけ。そこから映画は面白くなった!!
誰が敵で誰が味方か。どこで動いてどこで出るか。その瞬間が分からないから、緊張感がとにかく長い!日本の大作でこの緊張感、最高の意味で裏切られた!
亀梨さんも凄かった!クールな雰囲気を保ったまま、正しいことを果たそうとする主人公が魅力的で、止めるところはブレーキをかけて、動くときは一気に動くとか、お芝居自体も高レベルだった!かなり主人公の設定も単純じゃなくて複雑だし、最後に見せる笑顔までその複雑さを持続するとか、これはなかなか見れないお芝居!ここで目にする亀梨さんはジャニーズでなく、役者だった!
伊勢谷さんも少ない出番で存在感を発揮してたし、小出さんもビックリするようなクールな隠し弾だったとか、脇から脇の役者陣も驚き全開の伏線だった(ただ小出さんの役柄は他の人が良かったかも)!深田さんは微妙だったかな…。
本編全体の1カットをトニー・スコット監督風に高速カットで演出とか、前半のテンポをもっと早めで畳み掛ける方法にするとか、BGMを控えめにして役者の演技でカバーするとか、こうしてほしいって思いはあるし、惜しいって気持ちは大きい。だけどそれをお芝居と後半がサポートしてくれたから、見終わったあとは爽快だった!!予想以上に面白いので、予告で気になったなら一回行くべき!!結構驚き詰まってますから!!
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