「キャスティングだけは良かった」トランセンデンス KazAmanoさんの映画レビュー(感想・評価)
キャスティングだけは良かった
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「もし、コンピューターに科学者の脳をインストールしたら」というキャッチーなフレーズにキャッチされてしまった。
なかなか話が進まなくて眠たくなってしまう。クライマックスの盛り上がりもない。すべてが淡々と進んでいく。時間配分を間違えてるんじゃないだろうか。こういう映画はちょっと苦手である。
最後の選択で、ウィル(=ジョニー・デップ)が、彼女の言うことをあっさりと聞き入れて身を滅ぼしたのは、人間らしい選択だったのか、或いはマシンらしくロジカルな選択だったのか。
いずれにしても、すべてのコンピュータが滅んだことに「意味がある」と言ったところに監督の意図があり、そこへ少々強引に着地させた感は否めないよね。
であるならば、ラストシーンで彼らの庭の「聖域」で生き残ったナノロボットが汚水を浄化させるシーンも、何が言いたかったのかよくわからない。
好意的に解釈すれば、これが彼らの思いなんだよと思えなくもないが、それならなにも二人して死ぬ結末を用意する必要はなく、観終わったあと少し混乱してしまった。
もっとドラマチックなシナリオに作り直して、監督をJ・J・エイブラムスにお願いすれば大ヒットしたかもしれないので、そういうことを言わない人にはおすすめしたい映画である。
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