「見直した。それだけ」たまこラブストーリー yonda?さんの映画レビュー(感想・評価)
見直した。それだけ
最後すごい良い、泣ける。セリフはないんだけれど、もち蔵が両手で顔おおって泣いてる。それ見てさらに泣ける。
もち蔵よかったな。
TVアニメ版観てない人でも、何も知らなくても抵抗なく観れる内容で、映画としての完成度すごく高い。
みどりがたまこ大好きで、たまこを誰にもとられたくないっていうのは全話視聴した人なら解る。たまこがお后じゃないとわかって安心して腰抜かしてへたり込む様子が描かれてたり、もち蔵の告白を阻止し、もち蔵のことをどう思っているのか直接たまこに訊く場面もあった。
映画ではもち蔵に対して「めっちゃ見てるね、たまこのことばっかり」と言い、東京へ行く発言に対して動揺の表情をみせる。
たまこへの告白を急かせて、その直後に自己嫌悪だという。この映画から入った人だと、みどりちゃんが何考えてるかちょっとわかりづらい。みどりちゃんはもち蔵が好き?自分の気持ちに踏ん切りをつける為にけしかけた?卒業を前に白黒つけたくてなのかと。この疑問がそうではないことを劇場版だけ観てる人の為にちゃんとエクスキューズをいれてる。たまこに告白した後のもち蔵に向けて「見直した。それだけ」っていうセリフ。ここがスゴイと思った。
カセットテープが裏面に切り替わり、母から父に向けた歌が流れるプロットも非常に良い。父から告白されて逃げ出してしまったという母が、きちんと自分の気持ちを伝えたんだとわかっての完全復活。
たまこがもち蔵の告白をどう受け止めたらいいかわからず、探し続けるだけのお話なのに、今までしてきたお話を活かしきった演出で、こんなにも良いラブストーリーに仕立て上げる監督は天才だと思う。たまこまーけっと第9話がすごい良くてまるで映画みたいだったなぁ名作だぁと思っていたら、もっといいラブストーリーがあった。ここからはじまるというラスト最高です。Everybody Loves Somebody 南の島のデラちゃんも★5