劇場公開日 2014年3月22日

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「何を描きたいのかわかりにくい」曹操暗殺 三国志外伝 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 何を描きたいのかわかりにくい

2025年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

曹操晩年の暗殺計画やクーデター未遂が題材となっているんだが、史実とも『三国志演義』とも違うオリジナル・ストーリー。なにしろ元ネタがマイナーな話なんでかなり自由に脚色されちゃってる。まあ、映画として面白ければ別にいいんだが、主演のチョウ・ユンファが権力者・曹操の晩年の孤独を表現しているものの、映画自体の出来はいまいち。登場人物たちの心の動きが映画のキモになっているわりには、肝心のそこの描写が全体的に曖昧でどうにもわかりにくい。特に玉木宏演じる穆順の終盤における心変りがあまりに唐突。

玉木宏の中国人役の演技は特に違和感もなく見れる……というか髪形(かつら)と衣装のせいでそもそも玉木宏に見えない。台詞も吹き替えなんでますます玉木宏に見えないんだが、だったら玉木がやる意味もあまりないような……。曹丕と献帝も見分けがつきづらくて最初ちょっと混乱する。ちょっと期待外れの出来で、まあまあって程度だったかな。

ドラマ『三国志 SECRET of THREE KINGDOMS(三国志 秘密の皇帝)』とは部分部分でかぶるネタがあるんだけど、何か共通のネタでもあるんだろうか? あちらではレジーナ・ワンが気高く凛とした伏皇后を演じていたが、こちらでは伊能静が伏皇后を演じ、なぜか曹丕と不倫関係になっていた。

バラージ