ゲノムハザード ある天才科学者の5日間のレビュー・感想・評価
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期待してなかったけど面白かった!!!! 途中でつじつまが合わないこ...
西島ファンならば、
アレ…?
人気俳優、西島秀俊主演の日韓合作のアクションという事でちょっと期待していたんだけど…。
西島演じる主人公、石神が帰宅すると、妻が何者かに殺されていた。その直後、妻と名乗る女から電話があり、警察と名乗る男たちから追われるように。自分は何者か? 時折思い出すこの記憶は? 偶然知り合った韓国人女性と真相を探る内、驚愕の真実が…!
一見、「ボーン・アイデンティティー」のようなストーリーで興味惹かれる。
が、サブタイトルで物語の半分をネタバレしちゃっている残念な映画でもある。
ストーリーは面白味があるのに、多分この映画、演出と脚本が酷い。
ご都合主義な展開、不自然な台詞…。
ハードな韓国アクションに日本のユルいアクションが混じり、中途半端なアクションになってしまっている。
西島秀俊の体を張ったアクションが話題だが…
アレ? そんなに激しいアクションシーン無かったような…?
あのスタントシーンの事?
「図書館戦争」の岡田准一のような本格アクションを期待していたので、何だか拍子抜け。
おまけに、演出と脚本のせいで、演技が大根に見えてしまう…。
好きなジャンル
久しぶりにこってりしたミステリーを観たような気がする。
司城志朗という作家は不明にもよく知らないのだが、本作のプロットはよくできている。
デザイナーの石神(西島秀俊)が自宅に戻ると、そこには妻の死体があった。ところが、妻 美由紀は実家に戻っているという電話が入る。
そして、警察を名乗る男たちが石神を追うようになる。
石神はふとしたことで知り合う記者カン・ジウォン(キム・ヒョジン)とともに真相を突き止めようと奔走する。
映画全編を引っ張るだけの謎の提示には成功していて、余計なサブストーリーをはさまない、すっきりした構成でありながら、いろいろな人物が入り乱れるという、まことに僕好みの展開を見せる。
記憶の上書きが不老不死になるのかどうかは議論の余地がありそうだが、もし何百年もの記憶が残っていたとしたら、それはどういった心持ちだろうか。人の寿命が80年とか90年というのにはなんらかの理由がある気がしてきた。
キム・ソンス監督の演出は、ストーリーに寄与した誠実なもので、ミステリーというものをよくわかっていると思った。
個人的には、中村ゆりが好きなので、その点でもポイントは高い。
もっとたくさんの良質なミステリー映画が作られることを望む。
途中までの展開はいいけど…
ガッツリ韓国サスペンス
日本人キャストが多く出演してはいましたが、やはり監督が韓国の方と言うこともあってか、当然と言えば当然なのでしょうがガッツリ韓国映画でしたね。
韓国嫌いの方がこの映画を鑑賞したら、間違いなく拒否反応を示すことでしょう。
私は特別嫌いでも好きでもない中間派なので、まあこれはこれで堪能できましたが、韓国映画あるあるなシーン(探偵の無駄にコミカルなところとか)に関しては、少々失笑気味な冷めた目線で見てしまいました・・・。
とりあえず西島秀俊が見れるなら何でも良いと言う方には、これ以上ない映画だったと言えましょうか。
120分、これでもかと言うぐらい西島秀俊を堪能できる映画でしたからね。
それにしても、大半のアクションシーンを自分でこなしたと言うのですから、さすがそこら辺のイケメン俳優とは訳が違いますね。
ジャッキー・チェンやジェイソン・ステイサム等とは全く毛色の違った人間臭いアクションシーンの数々は、お見事の一言!
内容、ストーリーに関しては、自分だと思っていた人物は別人・・・じゃあ自分は一体何者?的な基本軸のサスペンス部分はまずまず楽しめたのですが、強引&ご都合主義連発でしたし、どこかで見たことがある感は拭えなかったし、黒幕の存在・動機に関してもちょっと安っぽ過ぎでしたので、完全にのめり込むところまではいかずな感じでしたかね。
とは言いつつも、中盤までは全く先が読めずでしたので、何だかんだで結構楽しみながら見てはいたのですけどね。
ラストも結構好みなラストで、思いのほか後味は悪くなかったです。
それとヒロインのキム・ヒョジンは、韓国版井上真央っぽい雰囲気で、なかなか魅力的な女優さんでしたね。
原作の強み。
サントリーミステリー大賞・読者賞に輝いた原作を知らず、
原作者が日本人なのも、日本が舞台だということも知らず、
冒頭からこれは韓国映画なんだと思い込んでしまった。
どうして日韓合作映画になったのかは知らないが、
韓国人監督が描いているこの世界観は韓国映画そのもの。
なので西島くんが出ていても、ものすごい違和感が漂う。
あれ、ここは日本の設定だよね?と思うことがしばしば。
演出そのものが韓国系なので、普通の日本人はそんなこと
しないぜ!とか、そうは言わないだろ!がテンコ盛り^^;
何だか変なのを観ちゃったなー、なんて思って観続けたが…
原作の強みはそのストーリー性。
さすが読者賞をとっただけあって奥が深く、謎が解明されて
万万歳というラストでもない。
おかしな演出にどうしよう~と思っていた自分も、中盤から
以降は話にグイグイ惹き込まれていく。
そもそも石神武人って誰なの?彼は本当はオ・ジヌ?という
ネタバレがあらすじに記載されている通り、本来ならそれが
エンディングにでもなり得そうなネタが問題の起発点となり、
記憶の混濁が自身と他人の生活を行ったり来たりするという
新たな展開を見せていく。何が本当でどこが誰の記憶?かが
主人公同様に分からなくなり、そもそもの殺人事件はどうして
起こされたのか、その真実に驚愕する。
怖いというより、何ともいえない切なさが漂ってくる展開に
エ、こういう話だったんだ…が観る者に迫ってくる。
おそらく小説で読んだら面白いだろうな、がその場で浮かぶ。
ラストを観終えた後、冒頭に戻ってその真偽を確かめたくなる
というリピート力も健在。
西島くん以外は勿体ない使い方をされている日本人キャスト。
真木よう子なんて、あれだけ??というのに驚いた。
そういうところが韓国映画なんだ、と思わせる大部分となる。
アクションと演出に於いては、これでもか!とかなりしつこい。
これ、日本人監督で作られたら傑作になったかもしれないな…
そう思うと非常に勿体ない作品。
(西島くんの韓国語はどうだったんでしょ?彼は頑張ってます)
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