「【”お前は、クスリをやっていて、大丈夫なのか!”“生きているか?生きているってどんな気持ちだ!”超絶格好良いメタリカのステージシーンで奏でられる数々の名曲と、物語とのシンクロ度合いが見事な作品。】」メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”お前は、クスリをやっていて、大丈夫なのか!”“生きているか?生きているってどんな気持ちだ!”超絶格好良いメタリカのステージシーンで奏でられる数々の名曲と、物語とのシンクロ度合いが見事な作品。】
■メタリカのライブ・スタッフを務める青年・トリップ(デイン・デハーン)は、ステージに必要不可欠なカバンを持ってくるように命じられる。
会場を飛び出した彼だが、街は暴徒と機動隊の衝突によって騒乱状態。
やがてマスクを被った騎士が現れ、執拗にトリップの命を狙ってくる。
そして、それと並行して、メタリカの超絶格好良いジェームズのボーカルが鳴り響き、カークのリード・ギター、ラーズの重厚なドラミング、ロバートの厚みあるベースがする炸裂ステージンシーンが、見事なキャメラワークで撮影されるのである。
◆感想<個人的な意見が一杯です。>
・デイン・デハーンが演じたトリップは、その名の通りクスリ付けになっていたスタッフだと思う。
ー 彼が、”メタリカのステージに必要不可欠なカバン”を取りに行くシーンの中で描かれるダークなシーンは、彼がクスリでトリップしているからと思われる。-
・ステージの劈頭に演奏される”The Ecstasy Of Gold"が豪快に演奏される中、トリップは”メタリカのステージに必要不可欠なカバン”を取りに行くのである。血走った眼と眼の下の隈。
ー デイン・デハーン自身がその様な顔つきなのだが、それをメタリカのメンバーは気にいったのではないかな。-
・トリップと、仮面を被った騎士との、ビルの屋上での決戦の時に演奏される、メタリカの超名曲”Enter Sandman"。
ー トリップはカバンを守るために、こん棒で激しくビルの床を叩くと、会場にシーンは移り、振動によりセット機材は崩れ、スタッフの衣装に火花が移り彼は炎に呑まれそうになる。-
■そして、カバンを守ったトリップが観客のいないステージに戻り、一人ガランとした観客席に座ると、メタリカのメンバーが現れ、コレマタ亡きクリフが作ったインストの超名曲の”Orion"を静に奏でるのである。
その姿を独り観る、トリップの表情・・。
<今作は、超絶格好良いメタリカのステージシーンで奏でられる名曲の数々と物語のシンクロ度合いが見事な作品である。
”お前は、クスリをやっていて、大丈夫なのか!”“生きているか?生きているってどんな気持ちだ!”というメタリカのメンバーの過去の出来事の想いを反映させた作品でもある。>