バチカンで逢いましょうのレビュー・感想・評価
全3件を表示
嫌いじゃないけど特に好きでもない
予備知識なく単純に“思ってるのと違ってた”というのもあるけれど…
主人公のオマが美味しい料理を作り、美味しそうな料理のシーンがもっと沢山出てくるかと思ったら、そんなことはなかった。
オマの娘は超がつく心配性。
子育ても、母親のことも。
その長女は家を出て一人暮らしでシッターをやっていると思いきや、ロッカーなイタリア男と同棲し、ロックバーで働いているという…
ひとりでローマに来てしまったオマは破天荒なことをしまくり、さらに心配をかける…
そんな心配性な彼女は、なんとオマがたった一夜共にしたロッカーのイタリア男との間の子だったというオチ。
ハチャメチャしてるけど、わりとゆったりと時間が流れていくのでまったりと観れた作品。
そして、キャスト全員になんとなく愛着が沸くような。
結果嫌なヤツというのがひとりも居ない所が良い。
イタリア男は別かと・・
映画「バチカンで逢いましょう」(トミー・ビガント監督)から。
「ドイツ映画」って、意外と面白い台詞が多かった。
特に、国民性を意識した言い回しが、私のメモに残った。
例えば、こんなシーンがある。
主人公は、ドイツ生まれの女性だが、イタリアで知り合った男性に
謝らなければならないことが出来たのだが、
彼女は、なぜか葬式の参列の途中で謝る。
さすがに、彼も怒り「今、ここで謝る気か?」と言い返す。
そんな会話を見ていた主人公の孫が、諭すように
「男は1度に2つのことはムリ」と言うが、
彼女はサラッと「イタリア男は別かと・・」と言い返す。
孫も負けじと「男は皆同じよ」。
ストーリーにはあまり関係ないシーンだが、印象に残っている。
さらに、ひょんなことから「ローマ法王」を始め、多くのお客さまに、
自慢の料理を出すことになるのだが、時間ギリギリまで奮闘する。
その様子を眺めて、法王の執事が呟く。
「ドイツ人? そのわりには手際が悪い」
この裏には「ドイツ人なら、手際がよいはずだ」という意識がある。
私たちの会話には、国民性を意識したフレーズは出てこないのだが、
これはグローバルな感覚なんだろうか。
それとも「ドイツ国民」に限った、彼ららしい感覚なのだろうか。
「普通の国の男」なら1度に2つのことは無理だけど、
器用な「イタリア男」なら出来そうだ、という表現は、好きだなぁ。
マリアンネがかわいい
マリアンネ演ずるマルガレーテがかわゆい。おめめがかわいい。純粋そうで、いたずら好きそうな薄い青の瞳。
戸惑いながらも、我を通しながらも(壁のヌードの絵に法王の写真貼ったのは笑ったわー)、異文化にするっと馴染んでしまう感じ(ロックバーでヘッドバンキング!)が、バグダッドカフェに似てる!と思いました。
掃除もしてたしね。やっぱマリアンネは掃除するんね。
ふくよかなオマがとっても愛らしく描かれていて、嬉しい限りですよ。未来の自分を見る様で、ええ。ベスパの2人乗りが、ローマの休日よりずっと可愛らしかった。個人的意見でしょうが。おじいちゃんのロレンツォの背中に顔をくっつけている姿にきゅんとしました。
アメリカの映画はたいてい若い美人至上主義って感じがするけど、ヨーロッパの映画はわりと美人すぎない女性がもてていたりするので、女性美に対してストライクゾーンが広いのかなぁ、なんて思います。若くない人の色恋も良くでてくる様に思うし。
ロレンツォが盲人のフリしてた賭けの話とかところどころわからんかったところもあるし、料理屋の息子?のしんみりばなしが急に別の映画みたいなくっらーいトーンで入ってくるのとか、ん?なに?え?と、置いていかれる感は多少あった。
娘のマリーには結構イライラしたかな。
マルティナは、男見る目を養いなね。
でもまぁ楽しかったなー。結構笑えます。
そんな感じでした。
といいつつの蛇足ですが、
そして意地の悪い考えだと思うのですが、
(以下すごいネタバレ)
一回だけの行為で妊娠ってくだりね、古今東西の(映画に限らず)物語にはよく使われますよね?落胤ってやつ?
そんなにさぁ、高い確率で妊娠しませんて、思っちゃうよねー。しばらく関係してたならまだしも、一回だけでさぁ。起承転結に都合よく使われる妊娠。またでたよーと思っちゃうよねー。
でも本当によく使われるよねー。ぜったいそれって男の人が考えた話よなーとか、関係のない勘ぐりをしていました。
ほんとにおしまい
全3件を表示