「アラスカの殺人鬼」フローズン・グラウンド ssspkkさんの映画レビュー(感想・評価)
アラスカの殺人鬼
アンカレッジの実在の17名?殺害のシリアルキラもの。ラストこの映画を犠牲者達に捧げるとテロップがでて、被害者達のリアル写真を延々流す、理解不能な演出。シリアルキラを映画にしといて、道徳的な態度を表明してどうしようというのか。それを一級の活劇にしてみせることがせめてもの倫理的な振る舞いであるはずだ。そんな中途半端な姿勢のせいか、全体通して禍々しさが今一つ。単純に死体と犯行シーンが描かれないからだが、全く内面も猟奇性も残酷さも描かれず。ただセリフで語られるのみ。ジョンキューザックならもっとやれた筈。あとアンカレッジという閉ざされた街の空気を感じたかった。まわりを暗く深い森に囲まれてて、雪が深くてその下に埋まっている感じ。埋めた遺体が熊に掘り起こされるシーンをなぜ撮らないのか。街に迷い込んだヘラジカに遭遇するエピソードも、全く効いてない。娼婦役の子はスプリングブレーカーズの子だったらしい。あと50セントが変な髪型のピンプ役で出演。因みに監督の名前はスコットウォーカー多分あのスコットウォーカーとは何の関係もない筈。
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