ヒプノティスト 催眠のレビュー・感想・評価
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封印された催眠術
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冒頭では体育館で教師が刺殺される映像。ヨーナ警部(ジリアクス)はあっという間に担当を外され、一家惨殺事件のほうへ・・・実はこの体育教師はエーク家の父親。ヨーナは連続殺人だと推理するが、地元警察は国家警察の介入をこころよく思わない。
エリック(バーシュブラント)は過去の浮気が原因で確執があり、一人息子は血友病のため定期的に注射をしなければならない。さらに催眠を使って一人の人間の人生を台無しにした過去があるため自ら催眠術を封印していたのだ。それでも捜査に協力するため果敢にも生き残りの少年ヨセフに催眠を試みる。さらに、一人息子が何者かに誘拐され・・・
暗く、静かにストーリーは進むし、寒々とした風景によってじっくりと人間心理に入り込むといった、観客をも催眠にかけるような展開。そして、二度目の催眠によって、両親と妹を殺したのはヨセフ本人であることがわかった。それを指示した手紙の存在もあったため、捜査陣は行方不明となっていた姉を探すが、彼女の心を開くと、弟ヨセフが怖いと・・・
捜査が進むと、ヨセフは養子であり、その母親が指示を出していたのではないかとわかってくる。彼女もまた精神病院にいた経緯があるが、その顔がわからないので、エリックは画家である妻のシモーヌに催眠をかけクライマックスへ向かう。
少年が残忍な連続殺人の犯人だったことの衝撃から比べれば、あとの展開はぬるい。ただ、クライマックスで凍りついた湖にバスで逃走した犯人が、氷が割れ、湖へと沈んでいくシーンは圧巻!
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