劇場版「空の境界」未来福音のレビュー・感想・評価

今までの劇場シリーズの補完、エンディング後の話を描いた今回の短編集。
ですので出来る限り前シリーズを見てからの鑑賞をオススメします。

評価についても前作を見ているかどうかで大きく分かれると思います。
今までの劇場シリーズをすべて見ていた私にとっては登場人物がその後どう生きたのか、またあの時どういう気持ちを感じていたのかを知ることは作品に深みを与えてくれるきっかけにもなりました。

（一部ネタばれあり）
短編集ですので、今までのようなバトルシーンがふんだんにあったりするわけでもなく式と未来が見える爆弾魔の戦闘も意外とあっさり終わってしまい映像的に短いなと感じるかも知れませんがそんなものはその後の導入でしかありません。

戦闘に負け未来が見えなくなった（特別→普通）になった少年が今まで失敗することなく（未来が見えるので失敗しない）生きてきたものが失敗だらけの人生に変わってしまった。それを大人になって振り返ったときどう感じたのか。最後のセリフ。それが今回の肝でありすべてだと感じました。

どう感じたのか、またどうしてそう感じたのか？人との出会いやつながりのなかで感じたものが大変うまくまとめられています。

劇場での鑑賞は値段が高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが特典として１２０ページ程度の小説も付いてくる（数量限定）本気っぷり。内容共にオススメできる作品となっていると思いますので☆５つとさせていただきます。