劇場公開日 2014年3月21日

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「歯が治ってよかった」ワン チャンス マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0歯が治ってよかった

2014年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

オーデション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」いえば、スーザン・ボイルが記憶にあたらしい。世の中には、埋もれた才能があるものだ。

ポール・ポッツは子供の頃からいじめられっ子で、自分に自信がない。歌は好きで得意だが、人前で歌うことは緊張して苦手だ。
ポールの父親は息子が堅実に生きることを望む。母親はポールが自由に生きることに理解を示すが、ポールの本当の才能までは見抜けない。世の中には、こうしてどれだけの逸材が世に出る機会を失ってきたのだろう。

その点、ポールはラッキーだった。一緒に夢を見てくれる存在ができた。生まれて初めてのガールフレンド、ジュルズとのデートがたどたどしく微笑ましい。

それにしても、事故やら病気やら、こんなに挫折を味わったとは知らなかった。その度に不死鳥のごとく再起するのだから、神がポールの才能を見捨てなかったということだろう。(*私はキリスト教徒ではないが天分とか運は信じる)
オーデション番組に出るまで、あれだけの年月を要していたことに、ポール・ポッツの夢に懸けた気力が伝わってくる。

携帯電話ショップの店長ブラドンや、その恋人ハイドレインジャを上手く絡ませて、娯楽作品としてもじゅうぶん楽しめる。

マスター@だんだん