「歯が治ってよかった」ワン チャンス マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
歯が治ってよかった
オーデション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」いえば、スーザン・ボイルが記憶にあたらしい。世の中には、埋もれた才能があるものだ。
ポール・ポッツは子供の頃からいじめられっ子で、自分に自信がない。歌は好きで得意だが、人前で歌うことは緊張して苦手だ。
ポールの父親は息子が堅実に生きることを望む。母親はポールが自由に生きることに理解を示すが、ポールの本当の才能までは見抜けない。世の中には、こうしてどれだけの逸材が世に出る機会を失ってきたのだろう。
その点、ポールはラッキーだった。一緒に夢を見てくれる存在ができた。生まれて初めてのガールフレンド、ジュルズとのデートがたどたどしく微笑ましい。
それにしても、事故やら病気やら、こんなに挫折を味わったとは知らなかった。その度に不死鳥のごとく再起するのだから、神がポールの才能を見捨てなかったということだろう。(*私はキリスト教徒ではないが天分とか運は信じる)
オーデション番組に出るまで、あれだけの年月を要していたことに、ポール・ポッツの夢に懸けた気力が伝わってくる。
携帯電話ショップの店長ブラドンや、その恋人ハイドレインジャを上手く絡ませて、娯楽作品としてもじゅうぶん楽しめる。
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