「笑いは、世界を救うんや!」NMB48 げいにん!THE MOVIE お笑い青春ガールズ! SCARSさんの映画レビュー(感想・評価)
笑いは、世界を救うんや!
「げいにん!」は日本テレビ系列で深夜放送されていて、パート2まで続編があるAKB48の姉妹グループであるNMB48主演の学園コメディードラマである。
今作はその劇場版であり、ドラマでも目指していた「JK-1」(全国女子高生お笑い選手権)の優勝目指して彼女達が奮闘する。
まず、今作は日本テレビで放送していたドラマの大枠な設定を引き継ぎ(なんば女学院やお笑い部)ながらも内容は全くのゼロから発信である。そのため、「げいにん!」のドラマシリーズを1回も見たことのない人いわゆる一見さんでも直ぐに内容に入り込める事ができる。これは、新しい客層の開拓や「沖縄国際映画祭 Laugh部門」に出品を念頭において考慮されたのかもと思いました。
しかし、この手のアイドル主演の作品はファンが見に行くのが大半であり無理に一般向け作品にしなくても良かったのではないかと思います。
内容については、まず悪かった点としてNMB48の出演メンバーに偏りが激しすぎる中で何故か対戦相手(大ボス)が女芸人であること。なぜ、数多のメンバーがいる中でわざわざ芸人の投入してバランスをとろうしたのか(バランスとれてませんが(笑))
これならば、なんば女学院のNMBメンバーと道明寺高校のNMBメンバーの戦いにした方がよく、しいていえば11組?の出場者もメンバーすべきと思います。
確かに、配給がよしもとクリエイティブ・エージェンシーなため多少の芸人の投入は仕方ないと思いますが、もっと個々で上手い使い方があると思います。
さらに「JK-1」が全国女子高生お笑い選手権なのにもかかわらず、関東の色が皆無なこと。これならば「関西地区」とか「西日本地区」とかにして、続編を匂わせる設定の方がいいと思います。
次にケンドーコバヤシの無駄づかいです。
本作のために用意したであろうケンドーコバヤシレベルの芸人を何故ガチガチの枠にはめてしまうのか。
もっと自由にアドリブを許してその場の空気をつくってもらえば、もっと生きた笑いというか何気笑ってしまうシーンが多く作れたと思います。(ドラマシリーズのフット後藤のように)
まあ、あと全体的に笑える部分が少ないのとBGMとSEの無用な多用は正直いりません(笑)
いい点として、これは「JK-1」予選で出てきた道明寺高校の2軍と思われるNMB木下春奈と元NMB山本ひとみ。この2人は尺が短い中、絶大なる存在感を放っていたと思います。特に山本ひとみは独自の世界が凄かった!(普通に2軍ではない)
あとは、前述したライブ感の笑いがものボケ対決では活かされていて、何故もっとこの手法を使わなかったのかと思います。
主要メンバー5人に関して漫才部分も含めて相当練習したのか違和感もなく良かったと思います。山田菜々の自然体の演技が何気に一番良かったかも。
あとホトちゃん(笑)
自分はNMBはそこまでファンでなく、若干フラットな目線で観ましたが誰が見ても一定の満足感は得られるとおもいます。
ただ、コメディーというより青春性の強い映画と思って観た方がいいです!!