劇場公開日 2013年6月22日

「好き嫌いがパックリ分かれる作品。」攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0好き嫌いがパックリ分かれる作品。

2014年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

公安9課の設立、馴染みのメンバーの合流、そして陸軍機密部隊「501機関」にも焦点をあてた本作。
従来シリーズとの大きな相違点は二つ。
①登場人物の手際が悪い
②声優が一新
この二点に乗れるか否かで本シリーズを楽しめるかが変わってくると思います。

まず①。
「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」が西暦2029年。
「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」が西暦2030年。
そして、本シリーズが西暦2027年。

「攻殻機動隊 SAC」の3年前とは思えない程に手際が悪い。
別のパラレルワールドとして認識すべきなのは理解してますが、それにしても違和感が大きい。
特に主人公である草薙素子のワタワタ感。
これを可愛いと観るか、鈍臭いと観るかで印象が変わってくると思います。

そして②。
声優が一新されておりお馴染みの9課メンバーが違う人のよう。
①と合わせて「こんなの攻殻じゃないやい!!」と違和感を覚える可能性が高いです。
おそらく従来シリーズとは別物として観るのが正しい姿だと思います。
別物なのですが、攻殻の世界の基礎知識を入れておく必要がある点が非常にややこしい。
若干、チグハグ感がある作品と言えそうです。

全4作の1作目。
本作を観ないと今後の作品は楽しめない。
ということもあるので今後の跳ね方に期待して観て損は無いと思います。

作画の好みは分かれますが絵は綺麗だし。何より坂本真綾が主役だし。

オススメです。

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Opportunity Cost